いつも良い成績を取る人の26の特徴

勉強方法

私が通った中学は公立中学校で、勉強ができる人とできない人の差が結構大きい学校でした。高校は県で1,2を争うくらいの進学校で、中学時代に比べたら、それはそれは勉強ができる人であふれていました。

母集団の全く違う集団に属していたので、当時は自然に“勉強ができる人って何か共通の特徴があるような気がする”と思えてきました。

それは、30名弱の自分の家庭教師の経験の中でも確認できましたし、社会人になって勉強法に関する書籍を多読した中でも触れられていたものです。

自分もその特徴を身につけて、短期間で成績アップさせたい方向けの記事を作りました。少し長いですが、ぜひ読んでみてください。

※下記で紹介する勉強の特徴や勉強習慣をすべて身につけている人はすごく稀です。自分にもできそうなもの。自分に合いそうなものから取り入れていって、勉強体質になって下さい。

習慣

大枠のスケジュール感を持って勉強している

これは、東大に行った友人が明確に意識していました。当時高校生の私は「勉強に計画を立てるのは意味無い」と思っていました。理由は、どうせずれ込んでいくからです。

しかし、彼に会ってそれは間違いだとわかります。彼は受験生の一年間を
・4月~6月:黎明期(受験科目の全分野を一度は理解する)
・7月~8月:確立期(夏休み終了までに、合格ボーダーラインぐらいのレベルに高める)
・9月~12月:発展期(10回本試験を受けたら、10回通るくらいの実力を身につける)
・1月~2月:仕上期(本試験日に最大瞬間風速を吹かすことができる様に総復習をする)
みたいにざっくり分けて、それぞれの期間の中でも受ける模試ごとに目標を持って受験していました。
そして、めきめきと力をつけて東大に現役合格してみせました。

この方法のいいところは、仕上げまでに中間目標、中間締め切りを持てる点です。こういうのを持っていると気持ちの張りが違うのかなと思います。
大学受験基本戦略
受験生の年間勉強計画~社会、理科系科目後回し編その他~

優先順位をつけて勉強している

仕事でもそうですが、何から取り組むかという優先順位は非常に大事です。大学受験や資格試験を勉強している場合の優先順位は

  • 得点力がつく順番か
  • 理解しやすい順番か

を勘案して決めるとよいと思います。

否定的な言葉を使わないようにしている

長期的な勉強をしている人は自分の勉強に関して否定的な言葉を使わないほうが良いです。できない、自信ない、多分ダメのようなマイナスの言葉は言葉を発する人の心に影響を及ぼします。

私が読んだ本の中では、『心はバスタブのような特徴があり、言葉は水に例えられる。綺麗な水を(プラスの言葉)を注ぎ続けるとバスタブはどんどん綺麗な水でいっぱいになっていき、汚い水(マイナスの言葉)を注ぎ続けるとバスタブはどんどん汚い水でいっぱいになっていく。』

と説明されていました。その通りだと思います。自身の体験を通してもそのように思います。謙遜する心を持っていても、友人に「多分ダメだと思う」とか言わないことです。「受かったらいいね」ぐらいにしておかないと、マイナスの言葉は本人が無自覚のうちに、深層意識に影響を与えて、やる気・本気をそぐことになりかねません。

図や表で考え、理解する習慣を持っている

頭がいい人ほど、物事のエッセンス(要点)を抜き出して、シンプルに考えると聞いたことがあります。
この人は頭がいいなと思った人は「フローチャートみたいに考えることが多いよ」と言っていました。

自分の場合は、マインドマップのように考えることが多いかなと感じています。また、図や表で理解すると理解しやすく、忘れにくいということを経験値として知っていますので、今では勉強するときにまとめノート(まとめルーズリーフ)を作るようにしています。

まとめノートのサンプルはこちら
電験三種・エネルギー管理士同時受験、一発合格の挑戦記と注意点

定刻に勉強机に向かっている

自分で決めているいつもの時間に勉強机に向かう人は、凄く良い習慣を持っています。毎日「今日は〇時から勉強しよう」と考えてその通り時間調整するより、決まった時間に勉強することを習慣にして勉強をするほうがずっと楽です。

進学校ではこのタイプが圧倒的に多かったですね。

定刻に机に向かうことを習慣化すれば、突出した結果を残せる

人に流されない主体性を持っている

成績が良い人は人に流されない主体性を持っていることが多いです。遊びに誘われても、「誘ってくれてありがとう。だけど、今日はやらなくちゃいけないことがあるから、来週の〇曜日に行かない?」と返すことができます。

人に感化されやすいティーンエイジャーの受験生の中で、こういった主体性を発揮できれば大きなアドバンテージになります。

主体的に考え行動し、主体性を身につける

主体性について学びたい方は全世界でベストセラーの『7つの習慣』という書籍で学ぶことができます。
読みやすい漫画版はこちら

時間術

細切れ時間を無駄にしないように工夫している

通勤や通学のバスや電車が来るまでとか、バスや電車の中とか、始業前とか休み時間とか友達との待ち合わせの前とか、日常には細切れ時間が存在します。勉強が上手な人はその細切れ時間を上手に使うのがうまいですね。

コツとしては、細切れ時間にすることを決めておくと良いと思います。おすすめは公式とか重要語句の一問一答とかの暗記物ですね。深い集中力を必要としないので、、短期間に回しやすいです。

一番いいのは暗記物をカードにしておくことです。そうすると

  • 取り出しやすい
  • 反復しやすい
  • 記憶したものは抜き出すことで、覚えていないものだけ反復できる

という利点があります。私はこの方法で、設備系資格を取りまくりました。
どんな試験とも抜群に相性が良い勉強法~カード式勉強法~
細切れ時間を有効活用する

効率やスピード感を大事にしている

何かに取り組むとき、効率を考慮するのはもちろんのことですが、勉強に関してはスピード感を持つことを意識して取り組むことが大事です。

100ページの小説を、1日10ページずつ読んで、10日間かけて読了させるよりも、1日で読んでしまって翌日にもう一度読む方が圧倒的に頭に残ります。

勉強にスピード感が加わればさらに成績が向上する

単純に勉強時間が多い

効率やスピード感を追求するのはいいのですが、それに力を入れすぎても合格力はつきません。効率が悪くてもスピードが遅くても、必要な勉強量をこなして試験に必要な情報を体系的に頭に入れれば合格できるのですから、最終的に必要なのは勉強量です。

そこが分かっている人はとにかく人よりも勉強時間を確保して成績を伸ばしていました。勉強法を研究している私から見ると非効率だ思えるところもありましたが、それを補う勉強量で確実に合格した姿を何人も見てきました。

なかなか成績が伸びない人達にありがちな6つの特徴

記憶

暗記物を後回しにしすぎない

勉強をしていると記憶しなければならない重要語句や公式、図や表が出てきます。とりあえず、テキストを先に読み進めるためには、その記憶事項は後回しにせざるを得ませんが、成績がいい人はやむなく後回しにしたことを、忘れたりせず早いうちに記憶してしまいます。

そこが成績が良い人と成績が悪い人の大きな差です。テキストを読み進めるためにいったん後回しにした暗記事項を後回しにしすぎない。できれば当日の夜か翌日中に一回は記憶してしまう習慣を身につけると良いと思います。

私のおすすめの方法は上で紹介したカード式勉強法です。
これで、記憶の後回し問題は解決です。

どんな試験とも抜群に相性が良い勉強法~カード式勉強法~

自分の記憶力を信じている

自分の記憶力というか能力全般を信じている人は多かったです。自分を信じるというのは自分の能力を発揮するうえでは良いことで、信じることで自分の通常の状態以上の記憶力を発揮できたりします。

逆に信じていないと、せっかく良い記憶力を持っているのに、勉強のやる気自体が出なかったりということもあり得ます。

自分は記憶力が悪いと信じている家庭教師先の生徒に「君は記憶力は悪くない。だってドラゴンクエストやファイナルファンタジーの魔法や武器、防具、アイテム、登場人物、街名、乗り物、敵キャラとか、君がどれだけのことを体系的にしっかりと記憶していると思ってるんだ」

と言って、勇気づけたら記憶すること自体に前向きになってくれたことは嬉しかったですね。もちろん成績は大幅アップしましたので、記憶力が悪いと思っている人は、自分がきっちり覚えていることを書き出したりしてみて、自分の記憶力を信じてみることをお勧めします。
自信がないとヤル気も出ない。ヤル気を出す為には自分を信じることが大事

丸暗記するところと理解するところを使い分けている

これは電験三種やエネルギー管理士の勉強をしているときに気が付きました。

これらは大変難しい資格試験で、過去問題を分析してみると、この問題ができるようになるためにはどういう勉強をしていればいいんだと思えるような問題が出ることもありますし、テキストに書かれている内容も、わかるようなわからないような分野もあります。

しっかりとすべてを理解するんだと息巻いていた後輩は、徹底的に複数のテキストを読み込んで、インターネットでも調べて勉強を進めており、非常に時間がかかる勉強をしていました。4年かかっても4科目合格に至っていません。

一方私は、「テキストに書いていることはよくわからないところもあるけど、そういうところは将棋やチェスのルールのように、そういう風に決まっているんだなと思っておこう。」とある種割り切った理解をして重要語句や公式、図や表等問題を解くのに必要な材料だけ丸暗記して乗り切りました。

あんまりにも理解が難解だったり時間がかかったりしそうな場合は、必要な材料だけ頭に入れてしまって他の勉強をした方が効率的であったりします。

メンタル

ヤル気がなくなったときに自分でヤル気を作る方法を持っている

長い試験勉強生活の中ではいろいろトラブルがあると思います。ショックなことがあったり、嫌なことがあったりすると満ち溢れていたヤル気にも影響が出てしまうこともあります。

成績がいい人は、そんなときヤル気を回復させる方法をもっています。自分が知っている例をいくつか紹介します。

・とにかく部屋を片付けてきれいにする
物を片付けたり拭き上げたりするそのプロセスで、自分の悩みや問題がスッキリするそうです。気持ちがすっきりするとまた頑張ろうというヤル気が出てくるとか。
・家の周りをランニングする
やる気が無くなったらランニングするそうです。走っていると全身の血流がよくなりアドレナリンが分泌されるような気がして、やる気が出てくるらしいです。
・将来のイメージを瞑想する
自分がその高校や大学、あるいは資格試験に合格したらどういう生活を送りたいか、どうなりたいか、自分が楽しく過ごしたり、活躍したりしているのを想像して、その為には目の前の1日1日の勉強が大事だと再認識して勉強のやる気を出すそうです。

ちなみにこれはアスリートがこんな瞑想法をすることで、厳しい練習に耐えれるメンタルを作っていることを知ってから取り入れるようにしたそうです。

自分への報酬を設定して、やる気を高めている

自分への報酬とか、自分へのご褒美とか言われ方をする、この目標達成と報酬の好循環の手法を無意識に取り入れている人は結構いました。

私が学生時代のときには、「次の模試で〇〇大学〇〇学部にA判定が出たら、映画一回見に行っていいい」とか「次の模試で合計640点を取ったらCDを一枚買っていい」とか決めてがむしゃらに頑張っていました。
“自分へのご褒美”は決して悪くないヤル気管理術なので、毛嫌いはせず活用すべし

記憶を定着させるためには反復学習が当たり前だと理解している

勉強したことを本試験で自在に想起できる記憶にするためには、5回以上の反復学習が必要だと聞いたことがあります。
万人に共通して5回以上の反復学習が必要かはわかりませんが、その言葉の言わんとするところは1回や2回の勉強では試験で使える記憶は作れませんよということです。

それをきちんと理解していれば、1回や2回の勉強で問題を解いてみて、解けなくて自己嫌悪するようなことは無いし、それなりの反復学習ができるように早めに勉強を開始することができます。

復習を繰り返すことで合格に近づく

集中力

成績がいい人は、自分なりの集中力を高める方法を持っています

音楽

音楽をかけると、長時間の勉強での疲労が軽減され、1日の勉強時間が増える傾向にあるようです。

勉強中に聞く音楽~何が一番良い?~

耳栓

音楽をかける勉強が合わないという人は耳栓をお勧めします。私は一時期耳栓で勉強することにはまっていました。

なんだか、自分の静寂の世界に入っていって集中できるんですよね。

タイマー

タイマーを使うことで自己管理を行い、集中力を高めることができます。“締め切り効果”と呼ばれる効果が働くことによります。

誰しも、試験が近づいて間に合わないという気持ちが強くなったときに、勉強に対する集中力が高まった経験があるのではないでしょうか。

仕事上でも同じようなことが起きます。間に合わないと思える仕事に関しては、異様な集中力で取り組めるものです。

それを、毎日の勉強で取り入れる魔法の道具がタイマーです。
即効性があり没頭できる集中力を簡単に高める方法①~タイマーを使う~

ルーティーン

ルーティーンという言葉が、ラグビー日本代表の五郎丸選手により有名になりました。集中力を高めたいときに行う儀式や定番動作のことですね。

勉強を始める前に集中力を高めるルーティーンとしては

  • 鉛筆を削る
  • コーヒーを飲む
  • 合格した後の楽しい日々を想像する

みたいなルーティーンを聞いたことがあります。

環境

勉強に熱心な集団の中にいる

勉強に対するやる気というのは仲の良い集団の中で伝染します。やる気のある集団は全員合格しやすく、やる気のない集団は全員が落ちやすく(第一志望に行けなく)なりがちです。

勉強に対する意識が高い集団の中に入っていれば、切磋琢磨して良い影響を与え合うことができます。

試験仲間は良くも悪くも影響しあう(受かる集団と落ちる集団)

自分の勉強がはかどる場所を一つ以上持っている

進学校にいたときに周りの生徒に聞いてみたところ、成績のいい人は自分の家の机はもちろんのこと、それに加えて放課後の学校や、図書館、喫茶店の様に、自分の勉強がはかどる場所をきちんと知っていました。

また、家の勉強机にはこだわりをもっている人が多く、ライトは左でこういう角度がいいとか、袖机がないとダメとか、メモを挟んでおけるような透明のデスクマットがないとダメとか、自分がはかどるのに必要環境の条件を知っていて作りこんでいる人が多かったです。

どこで勉強する?~勉強する場所についての考察~
勉強机周りの環境作り

学校の先生といい関係を作っている

成績のいい人は、学校の先生に気軽に質問に行ったり、勉強生活全般に関する相談をできるような関係を作っている人が多かったです。

最近寝つきが悪いので、過去の担当生徒にはどういうアドバイスをしたか教えてほしいとか、将来に関する不安が大きくなってきて、勉強に集中できないとかいう直接的に勉強に関係ないことも聞きに行ったりしていました。

先生も頼られて嬉しいでしょうし、毎年何十人という生徒と向き合ってそういう問題を解決するアドバイスをしてきたという経験値も持っていますので先生と良い関係を築いてなんでも相談するのは大切です。

学校での授業の受け方

勉強法

1つ以上の突出した得意科目がある

成績の良い人は、一つ以上の突出した得意科目を持っていることが多いです。

一つ他の人より圧倒できる科目があると、そこに至るまでの勉強量、勉強時間、実力がついているときの感覚というのが分かっているので、他の科目でもその勢いを波及させやすいという特徴があります。

まず一つ得意科目を作る

問題集をマスターするときは目次を進捗表代わりに使っている

問題集をマスターするうえでは、

  • もう解ける問題
  • 一回は解けたけど、日が開くと解けなくなるかもしれない問題
  • 未着手の問題

を分類することが大事ですが、目次のところで解いた問題に〇レ×印をつけたりして管理している人は多くいました。

勉強中に思い付いた用事はとりあえずメモして、勉強は中断しない

勉強をしていれば、頭がフル回転しているせいか、やらなきゃいけないけど放っておいた用事とか、勉強に後にやらなければいけない用事とかいろいろ思いつきます。

やってはいけないのは、すぐにその用事に手を付けてしまうことです。きりがないですからね。ひとまず今日やろうと思った勉強をこなすまでは、いったん思いついた用事はメモして勉強を中断しないことが大事です。

勉強中に思いつく用事を書きとめておく

試行錯誤の上、効果的な自分の勉強法を持っている

これは本当にそう思います。成績の良い人は自分の勉強法を持っています。それが、最初に始めた勉強法がめちゃくちゃ効率歴で、自分にも非常に合っていた場合もあれば、何度とない試行錯誤と取捨選択の末に手に入れた勉強法の場合もあると思いますが、自分の勉強法を持っている人が多いのは事実です。

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