勉強が全く苦手で、今まであまり勉強をしておらず。特に得意科目も無く、今から一念発起して勉強を始めようという場合、万遍なくどの科目も勉強しつつも、どれか一つの科目に力を入れ、『この科目だけは自信がある』という科目を一つ作っておくと良いです。
理由その①~勉強ができる感覚を早く実感できる~
一つの科目を得意科目にして、『この科目だったら、いつ実力テストがあっても偏差値65くらいだ』という得意科目があれば、勉強ができているときの感覚、テストの時に手が止まらずスイスイ解ける感覚を味わったことはあると思います。
参考書を読んで自習をしている時も、書かれていることがほとんど理解でき、わからないことがあっても、少し説明されればわかりそうといった感覚です。
すごく楽しい感覚です。絶好調と呼ぶのがふさわしい感覚です。「この科目の勉強だったら辛くない。むしろ楽しい」と思えることでしょう。
得意科目でその感覚を味わっていれば、他の科目の勉強を進めているときにも「あれ、わかりかけてきたぞ」とか「今偏差値的には50ぐらいの真ん中辺りじゃないだろうか」とか「かなりわかってきたぞ、偏差値65ぐらいかな、平均よりかはできるはずだ」とか「ほとんどマスターした。この科目に費やすべき時間は受験までの日数を考えると〇〇時間ぐらいか、他の苦手科目に力を注いだほうが得点効率はよさそうだ」とかわかってくるようになります。
そして、最終的に参考書のどこを読んでもだいたいわかる。テストの時も手が止まらずにスイスイ解けるという絶好調感を知っているため、頑張った先には楽しい時間が待っているとわかります。そうすると、多少わかりにくくて苦労する山場があっても頑張れるんですよね。これは大きな利点です。
勉強に対する自信を持てる
自信を持つということは精神衛生上非常にいいことです。
こんな言葉があります。
「自分を正しいと信じる者は万軍よりも強い。
自分を正しいと思えない者は、少しの力も持っていない」
トーマス・カーライル
この言葉が言わんとすることはわかりますよね。
例えば今この文を読んでくれている人の中では、体育の時間で持久走をやった経験がある人がほとんどだと思うのですが、
・大丈夫俺はできる。必ず良いタイムで走れる
と信じている人と
・大丈夫かなできるかな?途中で投げ出したりしないかな。また以前と同じ遅いタイムじゃないだろうか?
と迷いを持っている人と
では結果は違うものになると想像がつくと思います。自分を信じる気持ちはもの凄い底力を生みます。
何か一つの科目を得意科目にしたことがあると、他の科目の勉強をしているときも「このまま勉強を続ければ、この科目も得意科目にできる」という経験に基づいた確かな自信を持てるんですね。その自信は長期間にわたる受験生活において大きくプラスの作用を働かせます。
以上2点の理由から、まずは何か一つの科目を得意科目にすることをお勧めします。