【徹底比較】技能(実技)試験対策 評価の高い 練習セット 第二種電気工事士(二種電工)

第二種電気工事士(二種電工)

第二種電気工事士は電気の資格の登竜門ですが、技能(実技)試験があるのが特徴的です。筆記試験の方は他の多くの試験同様字の如く“筆記”なので、鉛筆と消しゴムと参考書があれば、合格レベルまで勉強を進めることができるのですが、技能に関しては専門工具を使って何度も何度も公表問題を解いて数稽古をこなすことが試験対策の王道であり、近道です。

自分の場合は職業訓練校に通っていて、カリキュラムの一つとして第二種電気工事士の資格取得がありましたので、学校から工具を貸与されリングスリーブや電線をはじめとする電材を何度も何度も費用が発生することなく使うことができ、相当数の数稽古をこなすことができました。

しかし、この試験に挑戦するほとんどの人の場合は、自分で購入して身銭を切ることで電材を用意する必要があると思います。(一昔前のビルメンは出入りの電気工事会社さんから電材をもらうようなこともあったようですが、最近はあまり聞いたことがありません)

方法としては
①公表問題から必要な電材を計算して、町の電材屋やAmazonで購入する。
②その年の公表問題対策として「3回分練習セット」等とセット売りされているものを購入する。
と大きく二つあると思いますが、
お薦めは②の“その年の公表問題対策として「3回分練習セット」等とセット売りされているものを購入する”です。
費用的にも電材の作りから言っても②の方が圧倒的に優位性があります。

どのセットを選ぶかで、合格までの道のりの難易度が大きく変わりますので、ここでは第二種電気工事士対策としてセット売りされている試験対策用電材を比較してみたいと思います。

市販されている第二種電気工事士技能試験用練習部材セットは3つ

amazonで調べてみたところ、市販されている
練習セットはざっと見たところ、3種類でした。
1.準備万端シリーズ
2.モズシリーズ
3.ホーザンシリーズ
の3つがメジャーな商品の様ですね

<準備万端シリーズ>

<モズシリーズ>

<ホーザンシリーズ>

最近はすごく便利になっていますね。附属DVDで先生の理想の作業方法を何度も巻き戻してみることができることを特典にしている商品もあれば、質問を電話や質問フォームから行うことを得点にしている商品もあるようです。自分が受験した10年弱前にこんなサービスがあったのかはわかりませんが、年々特典が充実していっているように思えます。

しかし、このままリンクから商品をページを見ても、どの商品にどういった特徴があるのかが比較しにくいのではないでしょうか。比較しにい時は比較表で見てみるのが一番!ということで比較表を作ってみました。

各シリーズの比較表

比較表(比較しやすいようにいずれの商品も練習1回分の商品で比較)

他のシリーズに対する優位性がある項目には文字色をオレンジにしています。

※解説1:最初の練習用電線とは・・・公表問題全問をいきなり解き始めるのではなく、その前に「電線の皮むき」や「輪作り」「器具への結線」等の基本動作を練習したほうが電線を無駄にすることはなく公表問題の練習を始めることができます。準備万端シリーズでは、この為の練習用電線が付属で付いています。嬉しい!

※解説2:端子台貼り付け用シールとは・・・試験では「自動点滅器」「遮断器」「リモコンスイッチ」などはそれを代用して端子台が使用されます。その為、実際の試験で支給される端子台の名札台には「1」や「2」などの記号が明記されております。本番さながらの練習ができるように、各商品にはその記号を一覧にしたシールが付属しています。

↓ちなみに“準備万端シリーズ”での解説画像はこちら
準備万端 (1回練習分) 平成29年度 第二種電気工事士技能試験練習用材料 「全13問分の器具・電線セット」

コメント

オススメとしては準備万端シリーズです。最安値のモズシリーズとは2,500円の価格差がありますが、その価格差を考慮してもやはりお勧めな附属特典やアフターフォロー体制が準備万端シリーズにはあります。

ホーザンは価格についてはモズシリーズに届かず、附属特典とアフターフォロー体制の優位性も準備万端シリーズには届きませんので、ここではお勧めせずこれ以上の比較は控えようと思います。

電線の長さが微妙に違うので比較してみる

準備万端シリーズとモズシリーズは微妙に電線の長さが違います。公表問題各1回の練習で使う電線の長さも各社の考えによって違うということなのでしょう。

同じシリーズの中でも、「去年よりも〇番の電線は〇cmから〇cmにアップ!」というように年によって違うようですので、企業努力によって電材の仕入れ原価を低減出来て、販売する電線の長さを長くしたりできるのかもしれません。ということで比較表を作成してみました。

<電線の比較表>
他のシリーズに比較して優位性がある項目は、文字色をオレンジにしています。

コメント

準備万端シリーズもモズシリーズもある電線については長いし、またある項目については他のシリーズの方が長いしという様にどちらも譲らない感じです。

意味のない比較なので、電線の種類を混合した総長の比較はしませんが、印象としてはどちらのシリーズも電線の長さについては同程度です。どちらかが極端に短いということではありません。

商品解説画像の紹介

上記の比較表で紹介しきれなかった各シリーズの細かい商品解説は各商品の販売ページにある画像がわかりやすいです。ここで一挙に紹介します。細かい説明はamazonや楽天の販売ページで確認するという方はこの画像部分は飛ばしてお読みください。

準備万端シリーズ

準備万端 (1回練習分) 平成29年度 第二種電気工事士技能試験練習用材料 「全13問分の器具・電線セット」

パーツはしっかり入っていますね。

準備万端 (1回練習分) 平成29年度 第二種電気工事士技能試験練習用材料 「全13問分の器具・電線セット」

質問のサンプルなんかはこんな感じです。基本中の基本の質問にもしっかり応えてくれています。

準備万端 (1回練習分) 平成29年度 第二種電気工事士技能試験練習用材料 「全13問分の器具・電線セット」

プレート外しキーがあるから、一度決戦した電線を女性でも簡単に外すことができます。

モズシリーズ

モズシリーズ 第二種電気工事士技能試験練習用材料 電線器具Wセット 平成29年公式問題全13問分の電線と配線器具のセット

モズシリーズ 第二種電気工事士技能試験練習用材料 電線器具Wセット 平成29年公式問題全13問分の電線と配線器具のセット

モズシリーズもしっかりと必要十分なパーツが入っています。

モズシリーズ 第二種電気工事士技能試験練習用材料 電線器具Wセット 平成29年公式問題全13問分の電線と配線器具のセット

モズシリーズもプレート外しキーがついています。さすがです。

結局一番お勧めは何なのか?

お待たせしました。結局のところ一番お勧めなのは、やはり準備万端シリーズです。時間短縮の結線術やリングスリーブと刻印の早見表などといった各種資料も充実しています。ぜひ、準備万端シリーズを購入されることをお勧めします。

しかし、同じ3回分の練習セットで価格優位があるのはモズシリーズですので、少しでも練習セットの費用を節約したい人はモズシリーズがいいでしょう。

モズシリーズはサポートにも力を入れているようで、
・モズシリーズ専用の電話回線、専用FAX回線を開通しており、電話番号もホームページの右上に大きく掲載している。
・電話については平日の営業時間内はもちろんのこと、土日についても不定期対応している。
・メールや問い合わせフォームによる質問は24時間受付可。夜分でも担当者判断でかなり迅速に返信あり。
・LINE@でのカスタマー専用チャンネルを開設し、スマホで撮影した写真を伴った質問にも回答できるようにしている。
・Facetime(apple社のアプリ)によるテレビ電話でのカスタマー対応あり。
というアピールポイントがあるようです。

オススメはわかった、でも何回分セットがいいの?

準備万端シリーズがオススメだとしても、1回分だけの購入でいいのかという疑問が生じますね。技能試験の練習は確かに1回では少ない気がします。

・作業方法をおぼえるために1回
・確認の為にスピードを意識しつつもう1回
・試験数日前に記憶のメンテナンスとしてもう1回
で自分の場合は3回は練習できるセットを購入したいと思います。

準備万端シリーズには、2回分セットや3回分セットが販売されていますので、そちらを購入すると良いと思います。
<2回分>

<3回分>

準備万端シリーズ 価格比較表

1回分 2回分 3回分
価格 16,700円 21,400円 24,500円
差額(1回と2回、2回と3回の差) 4,700円 3,100円
差額(1回と3回の差) 7,800円

1回と2回の差額よりも2回と3回の差額が小さくなっているのが面白いなと思いました。また、1回と3回の差額でも7,800円です。これしきの差額であれば差額分を出して3回分練習したほうが、納得いくまで練習できる電線が入っているので良いと思います。(数千円ケチって万が一本試験で合格できなかったときに、なんであのとき数千円ケチったんだと後悔したら嫌ですもんね。)

ということで、私なら7,800円の差額を出して3回分を購入します。3回分がおススメです。

工具もセット売りされています

第二種電気工事士の技能試験と言えば、電線や器具類だけでなく電工ナイフ、ワイヤストリッパー、圧着ペンチ等の工具も必要です。ホームセンター等でバラバラに購入することもできるのですが、セットで買うのがおススメです。

セット売りはホーザンシリーズが最もメジャーな様ですね。
ホーザンの「電気工事士技能試験工具セット」の中にもパーツの組み合わせによっていろいろあるみたいですね。

※2017/08/02時点での情報を元に比較表を作成しています。

コメント

Amazonでの評価はどれも★★★★程度でした。横ばいと言えます。一方で評価数つまりおおよそ一番売れている数は「S-18」がダントツです。価格と内容物のバランスが取れているからでしょうか。とにかくダントツで売れています。

私もVVFストリッパー(ワイヤストリッパー)が付いている「S-18」をおススメします。これがあると凄く作業が早くなるし、電工ナイフを使う機会がぐっと減るので安全だし、かける力は少なくて済むしで試験攻略がぐっと楽になります。特に比較的に力が弱い女性受検者にはオススメです。

下記に販売ページの画像を掲載しますので、ぜひ値段の価値があるのか吟味してみてください。
ホーザン 電気工事士技能試験セット S18

amazonでの評価コメント

良い評価コメント

・バラバラで買うより安い
・収納袋まであるのが良い
・VVFストリッパーが付いているのが良い、電線の被覆が大変向きやすい、3心まで一気に剝ぎ取れる
・VVFストリッパーと電工ナイフの切れ味が良い
・プラスドライバーは磁石付きでネジを落とすことが無い
・布尺をテープで机に貼ると凄く使いやすかった。

悪い評価コメント

・ペンチは使いにくさを感じた、具田的には切れ味が悪いと思った
・布メジャーはふにゃふにゃして使いにくかったので、100円均一で他の巻き尺を買って用意した
・電工ナイフはバネ付きで折りたたむ際に手を切りそうで怖い

こんな便利アイテムもある

今は、こんな便利アイテムがありますホーザンの電気配線チェッカーというものです。自分が組んだ電線と電材が回路として導通するかどうかの回路確認できるようです。これは良いですね。どうしても正しく組んだつもり、できたつもりというのは誰にでもあるのでこういうのがあるとそういったうっかりミスに気づけます。

技能試験用のお勧めテキストはこちら

大型書店でいろいろ吟味してきたのですが、わかりやすさそしてレイアウトや写真の見やすさという観点から見てこれが一番でした。

長所

・良心的な価格
・写真や図がオールカラーで見やすくわかりやすい
・見開きB4サイズで大きくて見やすい
・作業手順がフローチャートになっていてわかりやすい
・FAQが充実していて誰でも共通して疑問に思うことが解決されやすい

懸念

・解説が複線図の基本である
①設置側(白色)から電灯やコンセントにつなぐ
②非設置側(黒色)から点滅器やコンセントにつなぐ
③最後に点滅器から電灯につなぐ
という一般的な手順とは違う
(複線図の基本は他の教材で補うと良い)

まとめ

練習用セットは、準備万端シリーズの3回分セットがおススメ

技能試験用工具はホーザンの「S-18」セットがおススメ(VVFストリッパーが付いているから)

おまけとして配線チェッカーがあると鬼に金棒です

お勧めテキストはこちら

それではご武運を!検討を祈ります。

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