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エネルギー管理士(エネ管) 資格

エネルギー管理士の省エネ業務は電気か熱か、合格した分野に偏りがち

投稿日:2018年3月24日 更新日:



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どうも、エネルギー管理士(電気)を取得して約7年のsynpaです。

この7年間で省エネ業務にいろいろ携わってきました。

約6万㎡の大型ショッピングモールのエネルギー管理標準なんかを作ったりして、ある物件の省エネ業務をスタートさせる経験をしたのは楽しかった良い経験です。

いろいろ経験して、省エネを試行錯誤する中でうまくいったこともあれば、オーナーとかビルメンテナンス会社とかの利益という大人の事情でうまくいかないこともありました。

エネルギー管理士として省エネに取り組んだが頓挫した話

そういった自分の経験や同僚のエネルギー管理士と意見交換なんかを通してエネルギー管理士の業務にはある法則があることを見つけました。

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法則
エネルギー管理士の省エネ業務は電気か熱か、合格した分野に偏りがある

当たり前といえば、当たり前ですがw

電気分野で合格した私は電気のテーマで省エネを思いつきがちだった

自分の得意とする省エネ手法は

・照明のLED化
・照明の間引き
・照明、空調、換気設備等のスケジュール変更
・ポンプの羽根車(インペラ)カット
・ポンプ、ファンのインバータ化
・ポンプ二次側の弁の開度調整

とかですね。電気合格者はやはり自分の専門分野の電気の省エネ手法を思いつきがちです。

でも、電気分野の手法っていろんなビルに共通する普遍性のある手法が多い気がします。
(電気分野合格者のひいき目かもしれませんが・・・)

凡事徹底を意図して、これらの省エネを徹底してやっていれば、省エネ未着手のビルであれば省エネを意識して数年間は物件オーナーにアピールできるような省エネの実績を出していけると思います。

でも、ネタが付きればそれ以上の改善は見込めませんので、自分の中の省エネ手法の引き出しを増やすためにさらに勉強する必要があります。

自分の場合は、熱分野の省エネ手法が弱いことはわかっていたので、熱分野の勉強をする必要があったのですが、社内にエネルギー管理士を熱分野で合格した同僚がいたのでいろいろ教えてもらいました。

以前エネルギー管理士熱分野の合格体験記を書いてもらったこの同僚です。
この勉強法で合格!エネルギー管理士(エネ管)[熱]合格体験記

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熱分野で合格した同僚は熱のテーマで省エネを思いつきがち

これもまた当たり前ですが、熱分野で合格した同僚は熱分野の省エネ手法を得意にしていました。

同僚の得意な手法は

・配管のバルブ回りなどの金属部分が露出している箇所の保温
・給湯設備のスケジュール調整
・貯湯量の見直し
・天井部分の熱だまり箇所からの排熱
・冷熱、温熱を帯びた空気の流れの推測からの空調設備の位置最適化
・照明のLED化
・照明の間引き
・照明、空調、換気設備等のスケジュール変更

やっぱり、自分の勉強した分野の手法を得意にするもんですねw

後半の3つなんかは、メジャーな手法なので電気・熱どちらの分野で合格しても共通して得意にしている人が多いと思います。

給湯設備に関する手法なんかを教えてもらったんですが、本当に新鮮な刺激があって勉強になりましたね。

貯湯槽という単語なんかも今までよくわかっていなかったし、大きな浴槽があるゴルフやホテル場みたいな施設はアイドリングタイムに浴槽から放熱される熱量が結構ムダになっており、営業時間ギリギリまで断熱性のある蓋をきっちりしておくと大きな省エネになることなんかを教えてもらいました。

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逆に自分は電気の手法を同僚に教えてあげたのですが、「ポンプの仕事はポンプの回転数の3乗に比例するから・・・」みたいな説明をすると、「ちょっと待って、どういうこと?全くわからない」みたいな反応がありました。

公式を教えてあげると「あぁ、なるほど」となったみたいで、

「冷水・温水・上水・中水等配管系統は設計段階で、通常ポンプ能力に10%程度余裕があるように設計されていて、実際に施設を稼働させてみると設計時ほどのポンプ能力が必要でないことが多い。

そこで、ポンプ2次側の弁を少し開放し、インバータによる回転数制御を付与することでポンプの働きを抑制することができ省エネ効果を得ることができる。」

みたいなことも説明すると、彼にとっては新鮮みたいで「オォー」と驚いていました。

互いに教えあって切磋琢磨することが大事ですね。

省エネの世界には求道者と呼べる達人がいた

この7年の間に省エネルギーセンターが主催する省エネの講習会にも2回ほど行きました。

確か私個人宛に案内状が届いたのではなく、会社に案内が届いたところ、「synpaがエネルギー管理士持ってたな」みたいな流れで私に案内状が託されて、出席したみたいな流れでした。

一通り省エネ手法に関する理論みたいな講義を聞き、最後にある物件で効果的だった省エネの事例を聞きました。

そこでの事例が衝撃的でした。事例のケースは大規模な図書館で省エネ責任者として7年間毎年10%の省エネを達成したケースでした。

省エネ施策を始めたばかりの建築物の場合、数年間は割と前年比10%ぐらいの省エネは達成できると思うのですが、5年以上ぐらいから次に実施するネタを探すのは大変だと思います。

事例のケースでも、最後の3年間くらいは電気と熱のそれぞれの分野のマニアックな省エネ施策を組み合わせて、仮説と検証を科学者のように繰り返し、地道に省エネを達成していました。

建築物内の正圧箇所と負圧箇所から空気の流れを予測し熱だまりを見つけて排熱するとかそういったことを徹底してやっていたので、省エネも極めようとすればこういうレベルにまでなるのだと感銘を受けました。

ちなみに、そのときもらったセミナー資料はずっと大事にとっていたのですが、数年後仕事で知り合ったエネルギー管理士に「すごいセミナーを受けたことがあるんですよ」ってその資料を見せて、貸してあげたら「ごめん、無くしてしまった」と紛失されて無くなってしまいましたw

まとめ

エネルギー管理士は省エネ施策のネタを多く持とうと思ったら、自分の合格分野以外の勉強をすると良いと思います。

エネルギーセンターのセミナーに行くと省エネ成功事例を教えてもらったりすることができて刺激になりますよ。




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