高校受験、大学受験、資格試験等試験の種類を問わず、試験勉強を伴う生活の中では主体性が求められます。
では主体性とはなんでしょう。
辞書的には、主体性:自分の意志・判断で行動しようとする態度 です。これだけではわかりにくいですよね。
試験勉強生活の上での主体性とは、
①自己コントロール
②誘惑への対処
だと考えています。
一つ一つ説明しましょう。
①自己コントロール
人はとかく自分に甘くなりがちです。「19時から勉強すると決めたのに、おもしろいテレビが始まった。このテレビは将来僕が行きたい業界に関することを特集していて、将来の役に立つはずだからこのテレビを見よう」という風に流されることは珍しいことではないと思います。
自分で決めた学習の段取りをきちんと守れるか。怠惰に流されないのが自己コントロールであり、主体性です。
起床時間においてもしかりです。
「6:30に起きて、昨日の夜暗記した項目の覚え直しをする」という段取りを組んだら、きちんと朝起きねばなりません。
低血圧で朝起きるのが苦手ということであれば、目覚まし時計のアラームを好きな音楽にするとか、テレビをタイマーでつけて、ニュースを6:30に流し、耳に入ってくる音声で想像力をかきたてられて起きるとか、起き抜けにコーヒーを飲んでカフェインで目を覚ますとか、何かしら工夫をして6:30に起きると決めた自分の段取りどおりに行うことが自己コントロールであり、主体性です。
②誘惑への対処
試験の種類に問わず、勉強仲間の存在は大切です。ときに励ましあい、愚痴りあい、同じ境遇同士で助け合うことができます。
しかし、勉強仲間は必ずしもプラスに作用するわけではありません。
大学受験や資格試験の勉強の中で出会った試験仲間で私が経験したのは、あまりやる気のない人がいて、息抜きと称してやたら遊びに誘われたことでした。
幸いその時は彼とそこまで親しくならなかったので、影響は少なかったのですが、当時の自分は「付き合いが悪い」と言われるのを恐れ、なんとなく遊びに言ったこともありました。
あのとき主体性を発揮できていれば
「誘ってくれてありがとう、でも自分が目標にしていたテストが1週間後にあるから、それが終わったら遊びに行こう」とか
「最近家でもテレビを見てしまってて、勉強できてないから今日はやめとくよ」等と言えたと思います。
きちんとした理由とともに誘いを断って、それが原因で関係が悪くなるのならば仕方がないと思います。
本気で試験勉強に挑んでいる今の時期に合わない友人だと心の整理をつけることです。
主体性について2つ紹介しましたが、流されないで自分の意志・判断で決めるということは試験勉強に限らず、仕事を進める上でも非常に大事です。
主体性の習慣は筋肉に例えられることもあります。使えば使うほど強固になるという視点からです。
主体性の筋肉を強固なものにしましょう。