記憶術③~頭文字法~

記憶術の3番目頭文字法の紹介です。

例を出すとわかりやすいと思うのですが、有名どころで挙げると太陽系の惑星の頭文字を集めた「すいきんちかもくどってんかい」は広く知られているのではないでしょうか。

漢字で表記すると「水・金・地・火・木・土・天・海」となり、それぞれ「水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星」の頭文字ですね。

小学生の時に頭に入れたこの「すいきんちかもくどってんかい」は大人になり約30年経った今でもつまづくことなくスッと出てきます。「すいきんちかもくどってんかい」という言葉に意味はないので、恐らく口や耳が覚えているのだろうと思います。

この様に、複数の項目をど忘れすることなく全て思い出さねばならない時に頭文字法は有効です。

頭文字法の例

HOMES:Huron, Ontario, Michigan, Erie, Superior (米国の五大湖)
さしすせそ:砂糖、塩、酢、醤油<せうゆ>、みそ(代表的な調味料)
まごわやさしい:まめ、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いも(食生活改善の合言葉で医学博士の吉村裕之氏が提唱)
おかーさんやすめ:オムライス、カレー、サンドイッチ、ヤキソバ、スパゲティ、メダマヤキ(食べ過ぎると栄養の偏りを招くメニュー①)
ハハキトク:ハンバーガー、ハムエッグ、ギョーザ、トースト、クリームスープ(食べ過ぎると栄養の偏りを招くメニュー②)
ハスキーなオフク(ロ):萩<ハギ>、薄<ススキ>、桔梗<キキョウ>、撫子<ナデシコ>、女郎花<オミナエシ>、藤袴<フジバカマ>、葛<クズ>(秋の七草)
↓以下は偏差値や地域が近い大学をセットにした頭文字の一覧
早慶上理:早稲田・慶応・上智・東京理科
MARCH:明治・青山学院・立教・中央・法政
成成明学:成蹊・成城・明治学院
日東駒専:日本・東洋・駒澤・専修
大東亜帝國:大東文化・東海・亜細亜・帝京・國學院
関東上流江戸桜:関東学園・上武・流通経済・江戸川・桜美林
中東和平:中央学院・東京国際・和光・平成国際
関関同立:関西・関西学院・同志社・立命館
産近甲龍:京都産業・近畿・甲南・龍谷
摂神追桃:摂南・神戸学院・追手門学院・桃山学院
神姫流兵:神戸国際・姫路獨協・流通科学・兵庫

どれも最初は覚えにくいですが、何度か声に出してリズムで耳に入れて、一つ一つの頭文字を確認しているうちに頭に入っていきます。

実践頭文字法

では、頭文字法を使って実際に覚えてみましょう。
題材は“春の七草”です。秋の七草では頭文字法による覚え方例があったのですが、“春の七草”ではありませんでしたので、この度作ってみました。

①覚えたい単語をひらがなで書き出す
なるべく、漢字による先入観が入らない状態からスタートして、イメージを広げやすくします。

②書き出した単語の頭文字をすぐ横に書き出す

実際に頭文字を並べ替える順番を考えやすくする為に頭文字(ひらがな)を書き出します。

③書き出した頭文字(ひらがな)から、イメージできる数字や漢字を自由に書き出す

頭文字を並び替えたときにできる言葉に少しでも意味を持たせて忘れにくくなるように、この段階で頭文字からイメージできる数字や言葉を書き出しておきます。

④頭文字から二つを抜き出してみて、意味ある言葉ができないかいろいろ試す

一文字でのイメージ派生は難しくても二文字なら簡単になるかもしれません。
この例では「成せ、後は、干す、反古、酢は、凄、蓮、干せ、ゴホ、早瀬、背は、茄子」と12個出てきました。

⑤出てきた候補を組み合わせて、意味があり忘れにくい言葉を作る
今回は「5茄子は干せず」としました。

4個までは茄子を干せるけど、5個までは干せないという意味ですね。状況を絵としてイメージしやすいので作った自分には忘れにくいですね。

⑥(おまけ)簡単にイメージの絵を書いておく

記憶にはイメージが伴うと忘れにくいとされています。頭でイメージしただけでなく、何かの裏紙や余白に一度でも絵で書いておくと忘れにくいでしょう。これが私の「5茄子は干せず」のイメージ絵です。

この記事以外にも記憶術の記事があります。よろしければ参照下さい。
記憶術①~マインドマップ~

記憶術②~スペースドリハーサル法~

記憶術④~ゴロ合わせ(語呂合わせ)法~

記憶術⑤~既知関連付け法(基礎結合法)~

記憶術⑥~連鎖法(連想結合法)~

記憶術⑦~エラーレス学習~

記憶術⑧~色塗り法~

記憶術⑨~曲乗せ法~

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