受験生の年間勉強計画~社会、理科系科目後回し編その他~

受験計画を立てる方が、立てないよりも良いと思います。計画というのは立てている最中、ウンウン頭をうならせている最中が最も意味があるのではないかと思っています。

・〇〇の時期には〇〇なことがあるから、〇〇を〇〇の時期には〇〇辺りまでしておかないと、間に合わないぞ
・〇〇に関する費用はこれくらいだから、〇〇辺りでお金がかかるかも
・〇〇と〇〇を同時期にこなすには大変だから、この時期には結構疲労がたまってて、突発的なことをこなす余力がないかも
・もし〇〇時期に計画の60%しか達成できてなければ、目標を1段階下げたほうがいいかも
・〇〇の時期に〇〇を達成できたら、自分への報酬として〇〇を買おう(食べよう)
等と考えることで、起こりうることに対して事前に対応策を準備できたり、長期的で具体的な視野を持てたりするのです。

「物事を始めるとき、計画を立てる時間は、その物事を達成するのに必要な時間の10パーセント使って良い」と聞いたことがあります。試験勉強を1,000時間行うとして、計画に100時間使うことが適正かどうかはわからないですが、それでもこの言葉は計画が大事だということをよく表していると思います。

社会、理科系科目を後回しにした受験計画

私が大学受験の勉強をしていた時に読んだ本に、「社会系、理科系科目は夏休みが終わった9月頃に猛勉強すれば間に合う上、記憶のメンテナンスに費やす時間が少なくてすむ為効率的である。9月までは、英語・数学に特に力を入れて仕上げてしまう方が良い。」

と書いてあり、友人らもそれに影響されてそのようにやっていましたが、概ね実行した友人らはうまくいっていませんでした。

その社会、理科系科目を後回しにする計画を表にするとこのような感じです。

特徴としては
・英語、数学は仕上がるのに時間がかかる為、8月までに集中して取り組んで仕上げてしまう。
・社会、理科系科目は短期間で仕上がるので、9月以降に仕上げたほうが記憶のメンテナンスに費やす時間が少なくなる為効率が良い
・現代文、古文、漢文等の国語科目は万遍なく少しづつ
というところです。非常に大まかにですが。

しかし、先ほど述べたように友人はこのやり方でうまくいっていませんでした。
その理由を私なりに分析すると
・社会系、理科系科目の仕上げが間に合わなかった。直前の時期に社会系、理科系科目の仕上げに時間を取られて、他の科目の仕上げがおろそかになった
というところにあったように思います。

私の友人に限らす、大学受験を志す10代後半、まだ社会人になっておらず、自分で計画して長期的な何かに取り組んだことのない若者が受験勉強を計画し、計画的にこなすのは非常に難しいようです。私は約40人の家庭教師をしたことがあり、その中に高校受験や大学受験を控えた受験生もいました。彼ら彼女らに計画の重要性を教えましたが、教わった後に計画を立てて、勉強に取り組むことが習慣化できた生徒は1割いませんでした。

それだけ、計画を立ててこなすことは学生にとって馴染みが無く、実行難易度が高いのです。

以上の理由から、社会、理科系科目を9月以降に集中して取組む為8月末まで手を付けないでおくやり方は間に合わなくなる危険性がある為、私はお勧めしません。

私のお勧めは、受験予定科目に万遍なく早めに取り組み、9月の模試でA判定を取るやり方です。
そして、A判定のまま「あと〇ヶ月で受験勉強から解放される」という気持ちで頑張り続け、先行逃げ切りを行うパターン。
大まかな計画は上記のとおりですが、日々の計画、月々の計画は自分の実力を考慮して随時決めていく必要があります。

本気になったとある受験生の一日 休日編 ~慶應・早稲田に行くならこれくらい勉強しなきゃ~

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