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●資格 建設業経理士

建設業経理士1級 独学合格体験記④~試験当日~

投稿日:2016年11月10日 更新日:

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建設業経理士1級 独学合格体験記①~1ヵ月目~
建設業経理士1級 独学合格体験記②~2ヵ月目~
建設業経理士1級 独学合格体験記③~3ヵ月目~
の続きです。

いよいよ、本試験当日になりました。約100日に及ぶ試験勉強の成果を発揮すべき時です。

試験当日は朝型スタート

気持ちがはやって朝6:00には目が覚めた

試験対策は万全にしていたのですが、やはり少し緊張していたのでしょう。朝6:00には目が覚めてしまいました。1級の試験時間は9:30から始まります。30分前集合と考えても9:00まで後3時間はあります。もう試験当日なので「今更やったところでたぶん得点力は変わらないよ」という気持ちが「ぎりぎりまで勉強すべきだ。直前に目にしたところが出題されるかもしれないじゃないか」という気持ちに勝っていましたが、せっかく早く起きてしまったので、喫茶店かマクドナルドで朝ご飯を食べながら勉強することにしました。

早めに出発

身支度を30分くらいで終えて、6:30に家を出ました。6:45に電車に乗って、試験会場がある大きな駅に向かいます。早朝に空いている喫茶店を探すのが面倒だったので、よく利用している駅ビルの中のマクドナルドで朝食を食べつつ勉強することにしました。朝マックを食べながら、まとめノートとまとめカードをよく見て、今まで勉強した範囲の論点や数式、解答テクニック等を思い出したり確認したりしました。

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試験直前の為、そんなにがつがつと勉強する気はなかったのですが、いざ始めてみると結構集中していろんな要点を確認できたので、勉強してよかったなと思いました。

1時間前には会場入り

ふと時計を見てみると、8:30になろうとしていたので、もう試験会場に行ってから勉強したほうがいいかなと思い、マクドナルドを出ました。試験会場まで徒歩で15分程度だったので8:45には試験会場に入りました。試験会場は大手予備校でした。大手予備校の半分ほどの教室を借りて建設業経理士の1級~4級の試験を実施するようでした。

その教室では自分が一番でした。

まもなくポツリポツリと受験者と試験官が入ってきて、試験官は2人、受験者は25人くらいになりました。座席には受験予定者のラベルが貼ってあり、合計で35席ほどあったので、10人程度は受験申し込みをしていながら受験しなかったことになります。

試験20分前には試験官による試験における注意事項の説明が始まりました。1限目の財務諸表論の問題用紙と解答用紙が配られます。
試験対策としてやることはやったと思っていたので、不思議なほど落ち着いていました。

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1限目:財務諸表論

「それでは始めてください」という指示があり、問題用紙をめくりました。A2っていうのかな?広げると、A3縦のサイズを二つ並べた大きさの問題用紙で結構大きいです。

ちなみにこんな感じのものです

開くとこんな感じ

第一問の論述問題を下見

ざっとみると、第一問目の論述以外はオードソックスな問題に見えました。しかし第一問はひやひやする論点でした。引当金を計上する目的とその要件について説明しなさいという問題と工事損失引当金について説明しなさいというもんだいでした。

引当金を繰り入れる目的とその要件については、税理士試験の財務諸表論のテキストから論点を抜き出しカード化していたので、解答がすぐに頭に浮かびます。工事損失引当金については確かどっかでみたなぁという気持ちのまま、いったんは論述以外の問題から解くことにしました。

第二問の退職給付会計の語句穴埋め問題を解く

第二問は退職給付会計のテーマです。全問正解ではありませんでしたが、手堅く取れるところは取りました。

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第三問の○×問題を解く

第三問の○×問題8問を解きました。解いているときは結構自信をもって解いていましたが、自己採点すると思ったほど合ってはいませんでした。

第四問のヘッジ会計の問題を解く

次はヘッジ会計に関する第四問を解きます。正直、建設業会計の試験ということでヘッジ会計が大問で出るとは思っていませんでしたので、手薄な論点でした。とりあえず解答欄は埋めましたが、合っているという自信はありませんでした。

第五問の総合問題を解く

90分の試験で、第二問、第三問、第四問を終わった時点で残り45分くらいでした。まずい間に合わないという気持ちで慌てて第五問に取り組みます。計算間違いがないように、慎重かつ速やかに仕訳を計算用紙に略して書いていきます。

落ち着いて各勘定科目について集計して解答用紙を埋めました。この辺りからとにかく時間がないという気持ちの記憶しかありません。
残り時間25分弱で第一問の論述問題に取り組みました。

第一問の論述問題を解く

見直し時間で5分ほど使うとしたら、後20分弱で論述問題を2題とかなければなりません。マジでやばいと思いました。引当金を繰り入れる目的とその要件については、下書きをほとんどせずに書き始めました。文章の推敲も何もあったもんじゃありません。とにかく思いつく論点を詰め込んで解答用紙を8割くらい埋めました。

そして、工事損失引当金の問題を解きます。確か、予定原価よりも実際原価がかかってしまって原価が売上を超過して逆ザヤになってしまいそうなときに、合理的に損失を見込んで計上する引当金だったかなぁなんて考えながらそれっぽいことを書きました。

時計を見ると残り5分無い感じです。猛スピードで解答の転記間違いや漏れがないか、考え違いをしているところはないかなどを確認していると試験官の「解答をやめて下さい」という声が響きました。

試験が終わると1限目から結構頭が疲れて放心状態でした。
手ごたえとしては、論述も書けたし大きなミスが無ければ受かっているかもなという感じでした。

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計算用紙はこんな感じになりました

昼休憩

昼食を兼ねた休憩が1時間ありましたので、行きがけにコンビニで買っていたおにぎりを二つ食べました。頭が非常に疲れたので、残りの休憩時間はスマホをいじってぼけっとしていました。

2限目の試験開始20分ほど前になると試験官が2名入ってきて、2限目の試験の説明を始めました。

2限目:財務分析

試験官の指示のもとに財務分析の解答を始めました。

第一問の論述問題を下見

成長性分析の意義を説明しなさいという問題と成長性分析における成長率と増減率について述べなさいという問題でした。う~ん、成長性分析の意義だと1行くらいで説明が終わるから、どこまで膨らまして説明するかだよなぁと感じました。また、成長率と増減率はいずれも前期数値が分母になることは共通しているが、成長率は分子が当期数値、増減率は当期数値-前期数値なところが異なる。後はこの数式的な違いをどう説明するかだよなぁとぼんやり考えてひとまず下見を終えました。

第二問のキャッシュフロー計算書に関する穴埋問題を解く

無難にこなしました。10分もかからずスイスイ解けました。たぶん8割以上あっていると思います。

第三問の財務分析総合問題(中規模)を解く

過去問ではこの第三問は得意でいつもほとんど満点状態で解けていたのですが、本試験ではなぜか途中で手が止まってしまい、後の問題は芋づる式に解けませんでした。財務分析はこの様に芋づる式の間違いがあるのが厄介です。解答できた箇所が全てあっていても恐らく半分程度しか点数はもらえない気がします。

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第四問の損益分岐点分析に関する問題を解く

この問題もすらすらと解けました。もともと損益分岐点分析の概念と式をしっかりと抑えていましたので、過去問では大体どんな問題でも
解けました。この問題でもおそらく満点だという手ごたえでした。

第五問の総合問題を解く

第二問、第三問、第四問を終わった時点で残り45分くらいでした。財務諸表論と同じペースで解いていることになります。ということは、
このままのペースではまた、第一問の論述問題を解く時間が凄く短くなるということです。急いで第五問を解かねばと思いました。財務諸表論の第五問とは違い、財務分析の第五問は語句選択問題が少し入っています。まずはそちらを5分もかからずに解きました。そして、メインの財務指標の計算問題に取り掛かります。

これが意外とできなくて、つっかかりながら進もうとするも時間を取られてしまいます。7割くらいは解けましたが解けなかった3割くらいの問題について、エイヤっという気持ちでなんとか式を作って答えを無理やり出した時点で、残り25分。1限目の財務諸表論と同じペース配分になってしまいました。

見直しで5分使う予定なので、論述問題は20分で解かねばなりません。

第一問の論述問題を解く

問題は最初の問題が「成長性分析の意義を説明しなさい」でした。何を書くのか、まずは下書きを箇条書きを作りました。箇条書きを3分ほどで作りました。その後、解答を書きました。成長性分析の意義については、分析をどういう風に企業経営に活用できるかということについて書いたと思います。思いますというのははっきり覚えていないからです。それくらい必死でがむしゃらに書きまくりました。

次の問題が「成長性分析における成長率と増減率について述べなさい」でした。こちらは計算式がそれぞれありますので、計算式の構造に触れつつ、それらをどういう形で経営に活用できるかについて書きました。最初の問題の解答と重ならないようにするのが大変でした。いや、重なっていたかもしれません。多分重なっていたと思います。採点基準が甘々なことを祈りつつ、必死で解答を書きました。

試験終了5分前に論述の解答を書き終わりました。残り5分を使って、解答の転記ミスや誤字脱字をチェックしていたら「解答を止めて下さい」という声が響きました。

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2限目もどっと疲れました。手ごたえは論述の採点次第で合格かもしれないというところでした。
計算用紙はこんな感じになりました

休憩時間

休憩時間は1時間と10分ありましたので、頭を休める為にちょっと目をつむったり、スマホを開いたり、ipodで音楽を聴いたりして過ごしました。特に音楽は疲れた頭をちょっとリフレッシュして癒してくれました。

そうこうしていたら、あっというまに50分経過し、試験官が2名入室してきました。3限目の原価計算の試験説明を始めました。まもなく試験開始の時刻になり3限目の試験が開始されました。

3限目:原価計算

これまで同様第一問の論述問題の下見から始めました。

第一問の論述問題を下見

第一問の内容としては、最初の問題が「建設業において経常的に実施される事前原価計算の種類を挙げて、それぞれの内容を説明しなさい」でした。これは今まで何度も何度も出題されている論点です。思わず心の中でガッツポーズしました。

もう一つは「機会原価とは何かについて説明しなさい。なお、支出原価との違いにも言及すること」でした。こちらも日商簿記1級の経験で意思決定会計(建設業会計でいうところの特殊原価計算)をよく学んでいたので、よくわかっていました。支出原価との違いもわかります。またまた心の中でガッツポーズをとりました。

他の問題に先に手を付けて、最後に論述問題を解く作戦は1限目、2限目と変わりません。

第二問の工事原価に関する穴埋問題を解く

6割程度はわかりました。後の4割は指運です。考えてもわからない問題は早々に切り上げて次の問題に移りました。

第三問の工事進行基準に関する問題を解く

工事進行基準に関する問題でした。工事進行基準に関する問題はいつも過去問演習できっちりと正答していたので、楽勝かなと思ってといてみたら、問題文が見たことない表現でした。

あれ?工事進行基準なのに各年度の完成工事高の金額が既に表示されている。何をどうしたらいいんだ?と思いました。問題文の意味を読み取る為に、図解で整理してみました。その作業に5分ほどかかりましたが、そのおかげで理解できました。なるほど与えられている各年度の工事完成高から各年度の工事原価と見込みの残工事原価を推定するのだなとわかりました。さすが本試験、予想外の問題が出題されます。

思いの他時間がかかりましたが、しっかりと解けて次の問題に進めました。

第四問の意思決定会計(特殊原価計算)に関する問題を解く

意思決定会計(特殊原価計算)に関する問題です。得意な分野なので、スイスイと解けましたが、一問ミスっていました。正味キャッシュフローの算出だったのに、割引現在価値を計算していたことが後でわかりました。

第五問の総合問題と第一問の論述問題を残して、残り45分くらいでした。1限目、2限目とほぼ同じです。この試験は間に合わないように作っているのだろうかと勘繰りたくなるほど毎時限時間が足りません。急いで第五問の総合問題を解くことにしました。

第五問の総合問題を解く

見慣れない論点はありませんでしたので、慎重にしかし素早く解きます。原価計算の総合問題は途中の問題を間違えば大問のほとんどがぶっ飛ぶ性質があるので、慎重に解きました。

第一問の論述問題を解く

論述問題は、事前原価計算についての説明と機会原価の説明でした。これは明確に答えがイメージできたので、箇条書きによる論点下書きはしませんでした。つまりいきなり解答を書き始めました。スラスラと答えが書けましたので、比較的早く解き終わり、解き終わった時点で残り8分くらいありました。

8分かけて解答転記ミスや計算間違いを探しました。その作業が終わった頃に「解答を止めてください」という声が響き、約100日に及ぶ建設業経理士1級の試験期間が終わりました。

ちなみに原価計算の計算用紙はこんな感じになりました

帰宅

非常に頭が疲れました。そして、どの科目も全然時間が足りませんでした。私は結構問題を解くのが早いタイプで他の資格試験では早めに問題を解いてしまって退出するタイプなのですが、今回に関しては3科目ともギリギリでした。今後受験される方は時間が足りない試験であるということを十分に念頭に置いてしっかりと早く解く対策をすると良いと思います。

疲労で頭がぼ~としていたので、大型商業施設でプラプラしてリフレッシュして帰りました。
家に帰ると19:00頃でした。ビールを飲みながら、夕食を食べました。今日の問題用紙を見直して総括しようと思いましたが、しばらく試験のことは考えたくない気分でしたので、テレビを見てぼーっとしていました。23:00頃にふと解答速報が出ているのではないかと思い、googleで検索してみると解答速報と予想配点を既に掲載している専門学校のwebページがありましたので、自己採点をざっくりとしてみました。
財務諸表論:7割5分
財務分析:7割
原価計算:7割5分
でした。

論述の採点が甘いかどうかで、合否が分かれそうです。巨大掲示板で、この試験は論述の採点が甘いことが書かれており、また毎年各科目の合格率が20%強になっているのは得点調整が行われていることに他ならないという書き込みもありましたので、勝手に大丈夫かなと安堵していました。

いずれにせよ、真相はわかりませんし、約2ヶ月後でなければ結果は出ませんので、気持ちを切り替えて他の試験の勉強をすることにしました。

合格発表

会社に受験票を持って行って、合格発表予定時間の10時になる少し前に合格発表掲載webページを開きましたが、少し前でも合格発表がされていました。大変嬉しかったです。いや嬉しいというよりも、もう勉強しなくて良いという思いのほうが強かったです。

試験には合格しましたが、まだまだ知識的に不十分でないところが多いですので、これからも自己研鑽をして教科書的な知識と実務の連携に力を入れたいと思います。

この記事の前には
建設業経理士1級 独学合格体験記①~1ヵ月目~
建設業経理士1級 独学合格体験記②~2ヵ月目~
建設業経理士1級 独学合格体験記③~3ヵ月目~
があります。

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