ビルメン4点セットの一つである第三種冷凍機械責任者資格の上位資格である第二種冷凍機械責任者資格では試験実施団体により講習会が開かれています。
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ビルメン4点セットをそろえる難易度等
まずは、基本情報の整理です。
基本情報
主催団体 | 高圧ガス保安協会 |
民間資格or国家資格 | 国家資格 |
受験資格 | 無し |
受験料 | インターネット申し込み:18,400円、書面申込み:18,900円 (いずれも平成27年度実績) |
開催頻度 | 年2回 |
申込時期 | インターネット申し込み:(1回目)5/7~5/17,(2回目)1/5~1/17 書面申込み:(1回目)5/7~5/15,(2回目)1/5~1/15 (いずれも平成27年度実績) |
開催日程 | (1回目)6/8 ~ 6/26,(2回目)2/8 ~ 2/26(いずれも平成27年度実績) |
講習期間 | 3日間 |
講習内容 | 法令:7時間、保安管理技術:7時間、学識:7時間 |
検定試験対象 | 保安管理技術、学識※法令は検定対象ではないが、法令を含む3日間の講義を受講しないと、検定試験自体を受検できない |
検定日 | (1回目)7/5,(2回目)3/6(いずれも平成27年度実績) |
検定内容 | 択一式問題 |
開催場所 | 全国20ヶ所程度で開催(平成27年度実績) |
受講利点 | 講習会を受講し、検定試験に合格すれば、毎年11月に実施される第二種冷凍機械責任者試験で「保安管理技術、学識」が免除され、「法令」だけの受験とすることができる。 |
問合せ先 | 各都道府県の冷凍教育検査事務所 |
注意点 | 講習申し込み費用に使用テキスト料は含まれておらず、テキストは事前に別途購入する必要がある。講習実施団体の事務所で購入か郵送購入で入手することができる。 |
講習体験記
講習会の前に、テキストを購入しました。高圧ガス保安協会の支部まで買いに行きました。講習会費用の中にテキスト代金が入っていないのがつらいところです。
日本冷凍空調学会 日本冷凍協会 2011-12-07 上級 冷凍受験テキスト
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三冷のテキストより、テキストサイズが大きくなっています。三冷のテキストは見開きA4サイズだったのに対して、二冷のテキストは見開きA3です。それだけ掲載している情報量が多いということですね。
講習会では法規集も使いましたが、法規集は三冷受験のときに購入していたので、それを使いました。
講習会の内容
当日はホテルのパーティー会場が講習会会場となっていました。すぐ隣の部屋では三冷の講習会が行われていました。二冷の講習会は私一人でしたが、三冷の講習会に知人がいた為、休み時間に会話をすることができ、孤独感は感じませんでした。
9時に講習が開始されました。会場は150人くらいいたでしょうか。長机に3人座るというスタイルで結構密集していました。講師の先生が上級テキストを最初から説明していき、図解が必要なところはホワイトボードにマジックペンで板書して説明していくというスタイルでした。
講習内容の印象としては、とにかくテキストのボリュームが多いので、要点をかいつまんで説明していました。そして、重要個所には「○ページの上から(下から)○行目、○○からその○行下の○○まではマーカーで線を引いておいてくださいね」という説明が必ず入っていました。その線引き個所をしっかり勉強していたら検定試験の合格点は超えるということでした。
講師の先生が説明したとおりに線を引いていくとテキストはこんな風になります。
必ずしもすべてのページで線を引いたわけではありません。全く線を引かなかったページもあります。こんな風に
※ちなみにテキストのインデックスは自分でつけました。
よく使う参考書にはインデックスをつける
線を引いた個所を全部読み直すのにかかる時間は40分程度です。それくらいのボリュームの線を引きました。
その他の印象としては、三冷のときの基礎テキストに比べて二冷のテキストはボリュームが多いので、全部を勉強していくような講習ではなかったということがありました。3日間の講習時間はトータルで21時間なので、その中で要点を授業していくと全部は盛り込めないのだと思います。
講習会が終わった後の検定試験までの約一週間の期間でも線を引いたところ以外は勉強しませんでした。線を引いた箇所と線を引いていない箇所のボリューム比率は3:7ぐらいでしょうか。講習会に参加していたおかげで、その7の部分を勉強しないで済みました。(あくまで、第二種冷凍機械責任者試験に合格することに焦点をあてた場合の話です。空調冷凍機器のスペシャリストになる為にはテキスト全てを読んで理解すべきだと思います。)
独学で勉強していたら、おそらくあの分厚くてサイズが大きいテキストを全部読んでいて、かなりの労力と時間をかけていたと思います。そういった意味で、講習会を受けて良かったと思います。
検定試験
試験対策として、講習会のテキストの線引き個所を3回以上読みました。
実力試しとして
冷凍試験問題研究会 電気書院 2015-04-03
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を解いたところ、保安管理技術で1問、学識で1問しか間違えませんでしたので、かなりの手ごたえを感じていました。
検定試験は一週間程度後に講習会と同じ会場で行われました。法令の試験はなく、保安管理技術と学識のみでした。
見事なほどに講習会で線を引いてくださいと言われたところから出題されていました。手ごたえとしては保安管理技術で2問、学識で1問自信がないところがありました。その他は自信満々の手ごたえでした。
家に帰って上級テキストで自己採点をしたところ、保管管理技術で1問間違い、学識でも1問間違いでした。それ以外は合っていそうでしたので、マークミスがなけば合格だなと思っていました。
合格通知
試験から1ヶ月ほど後に合格通知が届きました。本試験で法令のみの受験でよくなったので、ホッとするとともに、二万円程度のお金をかけたかいがあったなぁとしみじみ感じました。
最後に
講習会に出ると、テキストの読むべき箇所を大きく圧縮できて、非常に効率的な勉強ができますので、お勧めです。
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