建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 評価の高い参考書一覧

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士、ビル管)

建築物環境衛生管理技術者試験に関するテキスト・問題集は、あまり数多く販売されていません。今でこそ、これは使いやすくてわかりやすいという書籍が販売され始めたと感じていますが、10年ほど前は良書が少なかったそうです。そんな出版状況で、自分が使った経験と1ビル丸ごと本屋になっている大型書店で調査した結果、そしてネットでの評価を参考にして書評を作成しましたのでご覧ください。

テキスト

テキスト①


『完全突破!ビル管理技術者試受検テキスト』です。書店で手に取りましたが、簡潔によくまとまれており、見開きで1テーマ掲載されているので非常に見やすいです。

長所
・簡潔にまとめられている
・見開きで1テーマ掲載されている為、見やすい
・表題でポイントが絞り込まれているからポイントを把握して読み進めることができ、読み出しやすい
・記述の仕方が冗長過ぎず、かといって簡潔すぎるわけでもなくちょうどいい感じで、頭の中にビル管理士に関する知識の引き出しを作るうえでは最適な構造
・今現在のビル管理士の参考書の中では最良の部に属する
・図や写真が多めで理解の助けとなる
・空調の基礎学習に良かったという意見があった

短所と懸念
・これ一冊で合格は厳しいかもしれない。基礎教養としての位置づけという認識で読み始めると、過大な期待をせずに済むかもしれない
・鳥インフルエンザは現在では四類感染症ではなく、二類感染症なのだが改訂されていないのが気になった
・過去問でエレベーターに関する問題があったがこの本に掲載されていなかったのが気になった
・全部で150テーマしかない

テキスト②


『スーパー暗記法合格マニュアル 建築物環境衛生管理技術者』です。同僚が使っていたので見せてもらったことがあります。

長所
・シンプルで簡潔。文字がびっしりとしたテキストではなく、非常にすっきりしたつくり
・基礎の基礎として初学者が読む導入本としては良いかもしれない
・暗記事項に関する語呂合わせが掲載されているのが良い

短所と懸念
・合格に必要な情報が省かれすぎていて、これだけで合格は厳しいかもしれない。特に難化した年には合格が危ぶまれる恐れがある

テキスト③

『ビル管理試験 完全攻略』です。
長所
・バランスが良く取れていると思う。現在市販されている参考書の中でもかなり評価との声がある
・問題集を開始する前の基礎勉強テキストとして良いように思えた
・細かいところまで掲載し過ぎとの意見もあるが、そもそも建築物環境衛生管理技術者の試験は重箱の隅を楊枝でほじくる様な難しい問題が出ることが多々あり、範囲が広い試験なので、本試験が難化したときを考えると本書の詳しさで良い

短所と懸念
・無駄な記述が多い気がする。この本を回していては効率的な勉強ができないと思われる
・図や表が少ない
・例題が多くて邪魔。問題演習は他の本でするので、テキスト機能に特化して例題の掲載数を減らして欲しかった。例題が多く掲載されることでページ数が多くなり、テキストが分厚くなると心理的にとっつきにくくなるので

テキスト④


TAC出版が出している『最短合格 ビル管理士 超速マスター』です。TAC出版が発行する書籍は他の資格試験でも高いレベルのものが多いのが特徴です。本書も評価が高いです。
長所
・コンパクトにまとまっているので、高速回しに向いている
・文字が大きくて読み易い
短所と懸念
・建築物衛生行政概論は35ページ程度しかない
・問題掲載数が少ない

過去問題集

過去問題集①


ビル管理士試験の試験対策とえ言えばこれ『ビル管理試験 模範解答集』(通称:赤本)です。
長所
・掲載年数が6年分なのが過不足無く丁度良い
・もの凄く解説が丁寧。最短合格の基本書と言える。解説の中に掲載されていない年度の過去問のエッセンスが凝縮されているように感じる
・他の本でわからなかったところも本書の解説でわかったことがある
・技術士の1次試験、衛生工学部門の環境衛生工学部分の試験対策としても使えるレベル
・価格が2,000円程度と割安なのが良い

短所と懸念
・この本だけでは合格が厳しいという意見がある(ちなみに私も同意見。この本はすごく丁寧だが、いきなりこの本から勉強すると頭の中にビル管理士試験のテーマごとの引き出しが無いまま断片的な知識の詰め込みになる為、体系的な理解の妨げになる印象)
・分厚いので、反復性という面で使い勝手が良いとは言えない。
・字が小さくて少し見づらい

過去問題集②


ビルメンの愛読月刊誌『設備と管理』を出版している設備と管理編集部の『ビル管理試験 完全解答』です。私はこれをメインに学習しました。

長所
・赤本(見開きA3)に比べて大きい(見開きB4)のが使いやすい
・解説が程よく簡潔なので、テンポよく過去問題集をテキスト代わりに回転させる場合は使いやすい

短所と懸念
・赤本と比較して解説が簡潔なので、この本だけではわからないことがある(そんなときは、赤本の解説で補完)
・過去問は10年分も要らないという意見がある(実際私も10年やるつもりで、途中で量が多すぎることに気付き、5年文をみっちりマスターした)

過去問題集③


同じく設備と管理編集部が出版している『全7科目254分類 ビル管理技術者試験問題集』(通称:黒本)です。

長所
・テーマごとに過去問が編集されているので、得意分野と苦手分野が明確な人はこちらを併用することで、効率的に攻略できるかもしれない
・解説は長すぎず、短すぎずちょうど良い
・掲載年数は10年分ある

短所と懸念
・特に無いが、赤本レベルの解説を期待する人は物足りないかもしれない

まとめ

まずは、赤本


こちらを購入して下さい。これは、過去問題集としても使えるし、他の本で掲載されていない事項を調べる辞書的な使い方もできます。ビル管理士対策ではマストなアイテムだと考えて下さい。

その上で、比較的良質なテキストだと好評な


こちらを買って、まずはこちらを読み込んで、頭の中にビル管理試験で習得する知識の大きな引き出しを作って下さい。

後は、過去問演習として赤本と相性が合わないと感じたら、設備と管理編集部が出している


こちらか、

こちらを併せて使ってください。

検討を祈ります。
この勉強法で合格!建築物環境衛生管理技術者(ビル管)合格体験記

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