ビルメンテナンスとビルマネジメントの違い

ビルマネジメント業務

ビルメンテナンス業務のことを業界ではBM業務とよく訳します。Buil(ding)のMaintenanceだからイニシャルをとってBM業務ですね。

このビルメンテナンス業務ってもう少し細分化でき、それぞれに表現があります。
一つは、表現は同じですが少し表す範囲が狭くなる「ビルメンテナンス業務(狭義)」というもの。そしてもう一つが「ビルマネジメント業務」です。どちらもイニシャルはBMですね。

ビルメンテナンス業務(狭義)

どう違うのかというと、「ビルメンテナンス業務(狭義)」の方は、現場で建築設備の簡単な修理(これを業界では「1次対応」といいます。)や照明交換(これを業界では「管球交換」といいます。)他には巡回検針等をします。他にも様々な業務があり、列挙していくと大変なボリュームになるのですが、メイン業務としては現場で体を動かすことになります。

求められる資格としては、建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)、第三種電気主任技術者(電験三種)、第一種・第二種電気工事士、第二種・第三種冷凍機械保安責任者、危険物取扱者乙種4類、ボイラー技士2級、消防設備士等です。

ビルマネジメント業務

一方で、「ビルマネジメント業務」の方は、現場でドライバーを持って建築設備を修理することはほとんどありません。メイン業務としては、建築物に関する行政への提出書類を作成したり、オーナーやPM(この場合プロパティマネジメント業務に従事している人を指す)側への修繕工事の見積もりや請求書を作成したりします。あとは、物件内で実施される修繕工事に関する作業の申請書類が、各業者さんから出されたりするのでその内容をチェックしたりします。必要があれば警備員の手配や入居テナントさんへの説明をしたりします。
もちろん現場にも出たりしますが、ビルメンテナンスに従事している人から受けた建物の不具合や故障箇所を自分の目で確認するために現場に行きます。作業はほとんど行いません。

求められる資格としては、建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)、第三種電気主任技術者(電験三種)、エネルギー管理士、2級建築士、消防設備士、第一種・第二種電気工事士、第二種・第三種冷凍機械保安責任者、危険物取扱者乙種4類、ボイラー技士2級、消防設備士等です。

ビルメンテナンス業務で求められる資格に、エネルギー管理士と2級建築士を加えてみました。行政に提出する書面を作成するうえで、法務的な知識が求められることがよくあることが理由です。この他、修繕工事の立会いや組み立てをするのに○○施工管理士という施工管理系の資格もあった方がいいですね。

ビルメン、ビルメンと言われるビルメンテナンス業務(広義)の中にはビルメンテナンス業務(狭義)とビルマネジメント業務があるということを知っておいてください。

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