建設業経理士2級の参考書は日商簿記に比べると出版社数も少なく、書籍数も多くないですが、それでも自分が大型書店でじっくりと見た限りでは、20~30くらいの参考書・問題集・過去問題集があるようです。
やはりこの資格ではTAC出版が秀逸の書籍を多く出版している印象でした。極端なことを言えばTAC出版の参考書をやり込むのが最も確実で、効率的な攻略となると思います。
TAC出版の本の中でも、いくつか種類がありましたのでその中でも一番いいなと思ったものをここで紹介します。
参考書
スッキリわかる 建設業経理士2級 (スッキリわかるシリーズ)
ダントツで読みやすい参考書です。色使い、イラスト、語り口調とどの角度から見ても読みやすくわかりやすいです。本屋で見て惚れ込んでしまいました。私は税理士の簿記論と日商簿記1級を勉強していたことがあるので、建設業会計や原価計算を理解しており、自身の建設業経理士2級の受験とのきには過去問演習だけで攻略したのですが、もしそういったバックグラウンドが無くて初学者として受験したならこの本を買っていたのだろうと思います。
<ポイント>
・説明に特化しており問題収録は無いので、他の問題集で補う必要があります
・当然これだけで合格できるものではない様です
問題集
合格トレーニング 建設業経理士2級 Ver.4.1 (よくわかる簿記シリーズ)
が大きくて使いやすくて好きですね。問題集に関しはTAC出版がどうしてもオススメというわけではありません。掲載されている問題に網羅性があって、解説が省略されすぎているのでなければ、選んだ問題集で合否の決定的な差が付くようなことは無いと思います。
過去問題集
パタ解き
このシリーズは名シリーズです。日商簿記3級も、日商簿記2級もこのパタ解きで過去問攻略をして合格しました。
建設業経理士2級のパタ解きは本のカバーの裏に理論のパターンが整理して掲載されているのが良かったです。
理論対策は見開きA3用紙ぐらいのこのまとめだけで対策できました。まとめの箇所をコピーして、カード化して持ち歩いて、電車に乗ったときや始業時間前の空き時間に繰り返して暗記していました。
このパタ解きには、テキストに準ずるような理論解説の前半ページ、仕訳を確認する小問題、そして第一問、第二問、第三問、第四問、第五問とテーマごとに分かれての対策問題が掲載されている中盤ページ、そして直近3回分の過去問が載っている後半ページと大きく分けて3部構成になっています。
テキスト・問題集・過去問題集がセットになっている本としては掲載問題数が絞られていると思います。その分この本に載っている問題は全てマスターするくらいのつもりで何度も何度も自分が納得するまで解き直した方がいいと思います。
まとめ
建設業経理士2級の試験は過去問と似た内容が繰り返し出題され、素直な試験と言えると思います。全くゼロから目指した人でも
スッキリわかるシリーズ
スッキリわかる 建設業経理士2級 (スッキリわかるシリーズ)
問題集
合格トレーニング 建設業経理士2級 Ver.4.1 (よくわかる簿記シリーズ)
パタ解き
の順で、一つ一つ丁寧にマスターしていけば早い人で2ヶ月もあれば合格できるのはないでしょうか。
気を付けて欲しいのは、テキストを中途半端にマスターして問題集に行かないこと、問題集を中途半端にマスターして過去問題集に行かないことです。
中途半端にマスターして次に進むと、つまづくことが多くなるので、解き直しや復習が多くなって急いだつもりがかえって逆効果になりがちです。
試験は年に2回やっているのでたとえ落ちたとしてもチャンスはすぐにやってきます。頑張って下さい。