ビルメンの結婚事情とかビルメンが家庭を持てるのかとか語ってみます

ビルメン・エンジニアへの就職・転職

「ビルメンは結婚できるのでしょうか、同僚は皆結婚していません」みたいな相談をYahoo知恵袋でよく見かけます。これからビルメンテナンス業界に転職しようかと考えている人は大変気になるところだと思います。

今回の記事では、できる限りそのことをかみ砕いて説明しようと思うのですが、結論から説明すると「大手系列系ならば経済的には家庭を持てる年収をもらえる、地方独立系ならば共働きしなければ厳しい。」ですね。

ちなみにこの結論は経済面だけを考慮して、言い切っていますが、結婚に至るかどうかって出会いの面も大事ですよね。今回はその辺りにも触れて説明したいと思います。

それでは、まずは経済面からスタート

経済面

これは大手系列系か地方独立系かで分かれます。

大手系列系

鉄道会社やホテル会社、ショッピングモールグループ、不動産会社、保険会社などの大手の子会社として作られた大手系列系のビルメンテナンス会社は一般的にビルメンテナンス業界の中では良い給料を貰っていて、世間一杯並みの給料を貰えていると言われています。

<モデル給与>
20代:300万円~450万円(若いから少なめの給与でスタート)
30代:450万円~600万円(この辺りからできる人とそうでない人の給与の差が顕著になってきます)
40代:500万円~800万円(役職が付く人とそうでない人とで差がでます)
50代:500万円~900万円(さらに出世する人と、そうでない人との差が開きます。)
60代:300万円~800万円(定年を迎えると嘱託雇用になってがくんと給与が減ります)

どうでしょうか、このモデル給与だと20代後半ぐらいで結婚したところで、年収は450万円くらいありますので、夫婦二人で小さなところから始める生活では、生計を立てれるのではないでしょうか。

そういった意味では系列系であれば、経済的な面では結婚できるといえるでしょう。結婚した後にできた子供の人数によっては自分が貰っている給与だけでは成り立たなくなる時もあると思いますので、そういうときは奥さんに働いてもらうなり、副収入を持つなりする必要があります。

世間一般並みの給与と言えど大手系列系のビルメンであれば生涯にわたって自分一人の給与で家族を養えるということではありませんのでご注意を。

地方独立系

地方独立系ビルメンテナンス会社というのは大手系列系の様な大会社の子会社としての位置づけのビルメンテナンス会社ではなくて、どこの子会社でもなくその名の如く独立した立場のビルメンテナンス会社であり、地方で地場に根付いた会社が多いので地方独立系と呼ばれています。

大手系列系の様に、親会社から仕事をもらえるわけではないので、基本的に地方独立系のビルメンテナンス会社は仕事を受注するとき値下げ合戦に巻き込まれています。受注金額をギリギリまで下げて仕事を受注しているので基本的に会社の利益はそうありません。そういった状況ですので社員であるビルメンへの給与も世間並みの水準にすることができず、薄給の場合が多いのです。

そういう背景を説明したうえでモデル給与を紹介します

<モデル給与>
20代:200万円~350万円(年収200万ぐらいで20代を過ごすのはかわいそう)
30代:250万円~450万円(30代後半で500万円は欲しいところ)
40代:300万円~500万円(給与が伸びない人は40代でも300万円付近ということもあります)
50代:350万円~600万円(50代で600万円行けばかなりいいほうではないでしょうか)
60代:200万円~300万円(定年間近だと給与が下がるのが一般的だと思います。)

やっぱり、地方独立系は値下げをかなりしていてやっとの思いで仕事を受注しているので、年収レベルは大手独立系よりも低いし世間一般よりも低いですね。

私の会社が下請けとして物件管理をしてもらっている地方独立系の場合は、基本的に昇給は無いそうです。何年か現場を経験して、自分はこの現場でこれだけのことができて、資格もいろいろ取っていて、給与を上げてくれなければ他に転職するという交渉を会社にすることで会社が給与アップに動くそうです。

なんだか可哀想な人事制度ですよね。でもこれが地方独立系で最安値で仕事を受注している会社の現実です。こういった給与だとなかなか自分一人の稼ぎで家族を養うのは厳しいですよね。ですので、地方独立系の人が結婚して家庭を持つ場合は稼ぎの良い女性と結婚して共働きをすることになると思います。

自分の知っている地方独立系の人は

・〇〇電力に勤めている稼ぎの良い奥さんと共働きをしているので結婚生活が成り立っている
・看護師として勤めている稼ぎの良い奥さんと共働きをしているので結婚生活が成り立っている
・日経225のトレードで副収入があるので奥さんと子供を養えている。

という形で、家庭を持っていました。キーワードは「いかに自分一人の収入+αで家庭としての総収入を増やすか」ということですね。
共働きをしてくれるパートナーを見つけることができれば、地方独立系のビルメンでも家庭を持つことはできます。

むしろ、ビルメンの仕事は基本的に残業が無いので、夕飯作りや洗濯等の家事を行う時間は共働きの奥さんよりビルメンの旦那さんの方があるのかもしれません。そういう意味ではビルメンの旦那さんは共働き力があると言えるのでしょうね。

ビルメンの結婚、経済面についてはこんな事情になっています。
では、出会いの事情の説明に移りましょう。

出会い面

ビルメンは出会いがないから結婚しにくいという意見を聞いたことがあります。果たしてそうでしょうか?そういう意見の根拠には「同僚に結婚適齢期の女性がいないから」という事情があるようです。

確かにビルメンの同僚に女性は少なく、特に常駐者がいて管理をしている現場事務所(防災センター)には基本的にビルメン女性はいません。(全くいないことはなく、最近は女性の採用をする会社も増えています。)
ビルメン業界にも女性の社会進出が進んでいるみたいです

しかし、同僚でなければ恋愛に発展しないというわけではなく、要は気持ちの持ち様と日々小さなコミュニケーションが大事だと思うのです。

どういうことかというと、確かに同僚に女性は基本的にいないもののビルメンが管理する建築物には利用者がいます。オフィスビル、商業施設、病院、ホテル等とビルメンが管理する建築物は多様ですが、その建築物に勤務する人とは休日以外毎日顔を合わすのです。

そこで顔を合わせる年頃の異性の従業員とさわやかな挨拶を続けて以降と意識して、実行していくだけでもその後の世間話につながる可能性があるわけです。「そんなにうまくいくか~?」と思いますか?私の同僚の例をご紹介しましょう。

オフィスビルでテナント従業員女性たちに大人気だった50代ビルメンSさん

オフィスビルに勤務する50代のSさんは、とにかく笑顔がさわやかで素敵な人でした。ノリも軽く、例えるなら爽やか好中年の高田純次といった感じでした。

テナントさんの依頼の蛍光灯交換でも、設備点検中の巡回時に知った顔のテナント女性にあったときには笑顔と軽いノリと爽やかな会話を欠かしません。特に本人はナンパしようとしているわけではないみたいでした。

そんな勤務状況が半年くらい続いたとき、我々同僚ビルメンは衝撃の事実を知ります。何とある従業員100人くらいのテナントさんのなかで、その中のさらに10数人の女性従業員にSさんの軽いファンクラブの様なモノができているとか。それを知ったときは、それはもう衝撃でした。50代でもあんな風にふるまえばまだまだいけるんだなって・・・(´・ω・`)

商業施設でアパレルテナントの女性に告白された20代N君

もう1件成功例を紹介しましょう。N君はフツメンですが、とにかく爽やか、ノリが軽いし、深刻そうな話でもたいていの話はバカみたいなことを言ってバカ話に変えてしまいます。

あるときは、照明を交換しに来るのが遅いということでクレームを防災センターに言いに来たアパレルテナントの店長をおバカな話で最後には笑わせて返してしまいました。N君があまりにおバカなことを言うので、怒る気が無くなって笑ってしまったんだそうです。凄いことですよね。

N君はいつでもそんな調子ですので、顔見知りになって軽い挨拶や世間話をするようになったあるアパレルテナントの従業員の女の子と話すときも最後はおバカなお話をして、女の子が爆笑するように終わらせていました。こちらも特に本人にはナンパする気持ちはなかったようです。

しかし、そんなことが1ヶ月ほど続いたある日、その女の子がN君に告白しました。付き合ってくださいという内容の手紙をくれたらしいのです。結局二人は付き合うことはなかったようなのですが、ビルメンが女の子から告白されるなんて!とびっくりしました。

この二つの事例から学べること

この二つの事例から学べることは、同僚に女性がいないということは彼女ができない、ひいては結婚できないという理由にはできないのではないかということです。

給与が安い(ことが多い)!同僚に女性が少ない!おしゃれな仕事じゃない!という環境のビルメンですが、全然悲観することはなく、明るく、ノリ良く、楽しく仕事をして少しでも出会いを引き寄せて欲しいと思います。

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