勉強に対するやる気の出し方

家庭教師として何十人も教えてきた中で結構多かった質問が
「勉強するやる気がおきません。どうしたらやる気が出ますか」
というものでした。

やる気の出し方で悩んでいるのは学生だけではありません。社会人だって「モチベーション(動機つまりやる気)が出ないんですよ」なんて言って悩んでたりします。

自分にやる気を出させる方法を熟知し、自分でやる気をコントロールするのも一流の条件の一つです。

ということで、以下やる気の出し方を紹介します。

短期的なやる気の出し方

①片付け、掃除をする
やる気が出ないと嘆く前にチェックして見ましょう。勉強場所の周りは片付けられていますか?整理整頓されていますか?汚れていませんか?足の踏み場の無い様だというあなた、その汚れた様子がそのまま自分の頭の中だと思ってください。勉強しなければいけない気持ち、テレビが見たい気持ち、メールをしたい気持ち、漫画を読みたい気持ちいろんな気持ちが整理されず頭の中に混在しているのではないですか?

まずは片付けて机の周りをきれいにしましょう。多少は頭と気持ちがすっきりして、やる気と集中力が出るはずです。
そして、片付けのために体を動かすことで、体も頭もエンジンが徐々にかかってきます。

②楽しんで勉強する
「好きこそモノの上手なれ」という言葉があります。取組んでいる物事を好きであれば上達するというものですね。勉強も楽しいと感じればのめりこんで上達するものです。また、楽しくないと続きません。

何か物事を達成しようとするとき、楽しいことだけ起こるとは限らないもので、ときには苦しいこと忍耐が必要なことも起こります。しかし、全部苦しいこと、忍耐が必要なことではやる気を持続させることは相当困難でしょう。

どうすれば勉強を楽しめるでしょうか。
1.タイマーで10分等と時間を区切り、「10分間で30個英単語を覚える」等とタイムアタックを行い、勉強をゲーム化する。
2.友達と「今度の定期テストで5強化総合の点数が低かったほうがご飯おごる」等と決めて競争する
3.全部で10章ある問題集1冊をマスターする場合、1章マスターするごとに「達成シール」を目次に貼っていき、細かく達成感を得れるようにする。※別に「達成シール」でなくてもよいです。達成感を得れる工夫をしてください。

③やることリストを作成し、それをこなしていくことで達成感を細かく得てゆく
直上の②の3.と重なりますが、細かい達成感を得るというやり方は非常に有効です。達成感を得ることで、ときにはつらいことにも耐える力が強くなります。また、ロールプレイングゲームでお金やアイテムを揃えるように少しづつ成果が積みあがってゆく感じがさらなるやる気を呼んでくれます。(実際、私にとって勉強はロールプレイングゲームでした。必要なアイテムを揃えてボスを倒しに行くゲームでした。)

④やる気の出る様な応援ソングを聞く
何かに向かって一生懸命な人を応援するような歌って元気が出ますよね。私が小学生の時には映画『ロッキー』シリーズが流行りました。ロッキーのテーマを聞くと、瞬間的に闘志のようなやる気が沸き起こってきたのを覚えていますし、今でもそうです。
ZARDの『負けないで』もよく聞いたものです。今だと、greeeenの曲を聞くと頑張ろうと言う気持ちになる人が多いのでしょうか。自分のやる気を引き出してくれる曲をいくつか持っておくと、やる気が薄まったときにカンフル剤代わりとなって自分のやる気を高めてくれます。

中期的なやる気の出し方

一日二日短期ではなくて、数週間から一ヶ月続くようなやる気を出す工夫です。
①目標を決め、達成したときの自分への報酬を決めて取組む
目の前の期限を決めて、取組まないと緊張感や集中力が出ないものです。例えば「次の実力テストでA判定を取ったら、〇〇の映画を見に行く」等です。報酬は何でもいいと思います。自分のやる気が出るのであれば。「CDを買う」でも「カフェ〇〇のイチゴパフェを食べる」でも。

②やる気を奮い起こすような名言を読む
皆さんはやる気を奮い起こすような名言って持ってますか?私はあります。「はじめの一歩」というボクシング漫画の鴨川会長が発せられたこの言葉です。

「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし!成功した者は皆すべからく努力しておる!!」

これを目にするのは100回以上ですが、いまだに読む度に身が震えて「やってやるぞ」という気持ちがみなぎってきます。そういう言葉を持っていると自分にスイッチを入れやすいですよ。

長期的なやる気の出し方

やる気の出し方についてのメインはこちらになります。
①目標を大きく紙に書いて、毎日目にするところに貼っておく。
目標達成技術の王道ですね。ドラマや映画に出てくる受験生なんかは「〇〇大学合格!!」なんて書いた紙を机の上に貼り付けて鉢巻を巻いて勉強してたりしますよね。あれはあれで理にかなっているとおもいます。
日々いろいろなことがあり、いろんなことに移りがちな気持ちをああいった紙と目標宣言を目にすることで戻すという効果があるわけです。勉強だけに限らず、いろいろ応用できると思います。

②目標達成した後をイメージできる資料を集めて目に付くところに貼り付けておく(目標達成の視覚化)
下の写真を見てください

これは今まさにこの記事を書いている私の机ですが、机の前に100円ショップで売っていたコルクボードを設置しています。ここにいろいろ生活の上でのメモや長期目標を達成したときに買うものの写真等を貼っています。

大学受験生だと志望校の校舎が写っている写真だったり、志望校のサークルの合宿写真だったり(今はネットで探せば見つかるかも)してもよいかもしれません。その写真に、自分の写真を貼り付け(又は合成)したりして、学生生活を楽しんでいる自分の姿を作ると脳には直接的な刺激になるでしょう。脳は今と写真の自分とのギャップを埋める(つまり勉強する)為にもの凄いやる気を出してくれます。
このコルクボードには、親戚からもらった励ましの言葉や、友達や彼氏彼女からのメッセージ等やる気が出そうなものを集めて貼り付けておくと良いでしょう。

③勉強することによる効用を知る
なぜ、勉強をするのか それがわかっていないと底力は出ないですよね。社会人が資格を取る為に勉強するのはキャリアアップという明確な理由がありますが、中高生の場合は漠然と勉強している人が多いのではないでしょうか。

漠然と勉強していてはやる気も出にくいです。
1.生涯賃金的アプローチ
高卒の平均生涯賃金は約2億円、大卒の平均生涯賃金は約2億5千万円、大学に行くと5千万円生涯賃金が多くなる計算です。大学に1500時間かけて勉強して行くとすれば1時間あたり33,333円の価値がある計算です。超高級すぎるバイトですね。
2.投資的アプローチ
同じく高卒の平均生涯賃金は約2億円、大卒の平均生涯賃金は約2億5千万円、大学に行くと5千万円生涯賃金が多くなるとして、費用としてはお金のかかる私立理系でかつ一人暮らしをしたとしても約700万円。5千万円の上増し生涯賃金を得るために費やすお金は7分の1以下。700%の利回りを誇る金融商品なんてありませんよね。これが投資的なお金だけを考えた見方。

実際は大学に行くことによる効用は生涯賃金の上増しよりだけでなくたくさんあります。生涯の仲間ができたり、キャンパスライフを体験できたり、自由すぎる学生生活の中で、自己管理ができず堕落してしまったり、家計のやりくりを失敗して極貧生活を味わったり、そして何より将来持つ選択肢の数が増えます。わき目もふらず勉強できるのは学生のときだけですよ。悔いの内容に勉強しておきましょう。

④勉強する理由を知り納得する
過去記事なぜ勉強をするのかでも書きましたが、勉強をする理由を知らずになんとなく勉強をしている学生が多いのではないでしょうか。「自分は〇〇の為に勉強している」と宣言できる学生はそういないと思います。理由があるとちょっとした困難にめげずに頑張れるんですよね。勉強をする理由は人それぞれですが、超学問的な理由としては、『知的好奇心を満たす為』でしょう。超実利的な理由としては『評価される大学を卒業することによる便益を享受する為』ですね。後者なんかは露骨な理由ですが、実際問題それがあるから皆よりランクの高い大学を目指そうとして勉強すると言う面もあると思います。

この記事を読んだことで少しでもやる気が沸いてくれば幸いです。

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