ビルメンテナンス業界には新人に読ませる良書がある

全般

ビルメン業界で新人に読むことを推奨している本があります。ビルメン業界全体と言うと言い過ぎでしょう。多分違うでしょう。しかし、私の会社では、入社して間もなく先輩がこの本を「設備の仕組みがわからないならこの本を読んどいたほうがいいよ」と薦めてくれました。



「100万人の~」とタイトルはすごく似ているのですが、著者は微妙に違うようですね。「100万人の電気工事」は関電工品質工事管理部が著していて、「100万人の空気調和」「続100万人の空気調和」「100万人の給排水衛生設備」は小川 正晃氏が著しています。

「100万人の電気工事」もわかりやすい良書なのですが、「100万人の空気調和」「続100万人の空気調和」「100万人の給排水衛生設備」のわかりやすさは圧倒的です。挿入されている図なんかは手書きでパッと見ではお世辞にもきれいとは言えないのですが、とにかくわかりやすい。かみ砕いてかみ砕いて解説しているので、まるでわかりやすい授業を受けているようです。

あまり詳しくない分野の工事監督をするときに役立った

ビルメンテナンス会社は、不動産ファンドを中心にオーナー企業からの値下げ交渉が激しくなっている為、最近建物管理だけでは儲かりにくくなっています。そこで、打開策としてビルメンテナンス会社でも建物の修繕・改修工事を受注していく流れとなっています。その流れの中で、私も1,000万円位の排水管の盛替え工事を担当することになったのですが、排水管の工事など監督したことが無く、さらにいうと給排水分野に詳しくありません。そこで、会社の先輩に相談すると「この本を読んだらいいよ」と

と「100万人の給排水衛生設備」を渡してくれました。そして、「今後改修工事も増えるんだからこのシリーズの電気や空調の本も読んでいたほうがいいよ。」と同じシリーズも薦めてくれました。とりあえず給排水衛生設備を読みました。すごくわかりやすかったし、この分野について詳しくならないというプレッシャーもありましたので、一気に読みました。その甲斐あって担当した排水管のの盛替え工事ではきちんと打ち合わせができましたし、瑕疵無く完了させることができました。

建築物環境衛生管理技術者(ビル管)の試験対策にもなる

余談ですが、空調・給排水衛生設備サブコンの友人もこのシリーズの空調を若い時に読んだと言っていました。設備業界にひっそりと伝えられている良書なのかもしれませんね。電気以外の「100万人の空気調和」「続100万人の空気調和」「100万人の給排水衛生設備」は建築物環境衛生管理技術者(ビル管)の試験対策にもうってつけですので、ビルメンテナンス業界に就職した方には試験対策も兼ねてぜひ読んでいただきたいと思います。

この勉強法で合格!建築物環境衛生管理技術者(ビル管)合格体験記

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