資格は年一つ必ず取るんだよという先生のガチな教え

資格

ビル管理会社に勤務するようになってから、ある先生に授業を受けることになりました。うちの会社に非常勤で講師職としていらっしゃった先生です。その先生というのが齢75歳を超えようかという先生で、空調業界大手のD工業を退職された先生でした。その会社では技術部門の取締役までなったそうです。何でも戦後日本が復興できるか否かという最中、冷凍空調技術一つで日本中のいろんな所で空調を設置して回ったとか。

その先生と一緒に昼食を取っているときは、20代の時は大阪で今は有名な〇〇ホールに初めて空調を設置したとか、東北の有名な〇〇会館に乞われて初めて大型冷凍機を設置したとかいう武勇伝がこれでもかというほど出てきました。もう恐縮してお話を聞くしかありません。資格も30~40種類くらい持っていらっしゃるということでした。

ある時はD工業のOBの方が“〇〇取締役にご挨拶に来ました!!”と非常に緊張して挨拶しに来られているときもありました。そこそこのナイスミドルの方が直立不動でその先生にペコペコ挨拶されている姿は、30代そこそこの人間にとって、その先生の偉大さを知るに十分な光景でした。

そういう資格取りまくりで、日本の代表的な空調設備会社の取締役になった先生がおっしゃった心に響く言葉があったという話です。

あるとき、先生と二人で昼食をとる機会がありました。会話が思うように続かないということもあり、会話を続かせる目的で、何気なく先生に“どうしたら先生の様に資格をいっぱいとれるようになりますか?”と聞きました。そうすると、それに対する先生の回答は以外にもガチなものでした。この先生の回答は生涯忘れることが無いと思います。

“資格は毎年最低1つは取ると決めてかかるんだよ。最低一つ、余力があれば二つでもいいんだ。そうやって最低1つずつ取っていれば5年すれば5個取れる。そうするとたいていの会社では資格を持っているほうの人間になれる。10年たてば最低10個取ることになる。そうすればどんな会社でも資格取得数では1位か2位になれる。大事なのは常に資格を受けている感覚を絶やさないことだ。資格を受けないまま、2~3年経過してしまえば資格を受けているプレッシャーがない感覚が通常になってしまう。そうすると新たに資格を取る受験生活に入るのは相当な覚悟が必要だ。資格を受験するのが億劫でめんどくさくなってしまう。そうならない為にも、常に何らかの資格を受けている感覚を当たり前にするんだ。”

というものでした。できれば資格試験なんか受けたくないと思っていた私にとって目から鱗なレベルの高いお言葉でした。それからというものその言葉を忘れたことはありません。毎年何かしらの資格を受験し
・電験三種
・エネルギー管理士
・建築物環境衛生管理技術者
・第二種電気工事士
・第二種冷凍機械責任者
・危険物乙種四類
・二級ボイラー技士
・消防設備士甲種一類
・消防設備士甲種四類
・消防設備士乙種七類
という資格を取りまくる経歴をつけることができました。

先生は今から約3年前に他界されてしまいましたが、今私がこうした資格をもとに会社に評価されているのも、自分の専門性にも自信を持てているのも、今は亡き先生のお言葉のおかげです。あの言葉のおかげで、毎年緊張感をもって資格取得に励むことができました。

この記事を読まれた皆さんにも資格は最低毎年一つという習慣をお勧めします。
皆さんにキャリア多き仕事人生があらんことを祈ります。

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