本業をビルメンテナンス業としている会社に就職しなさいというベテランビルメンの教え

ビルメン・エンジニアへの就職・転職

先日自分が勤務している会社ではないビルメン会社の人とお酒を飲む機会がありました。結構年配のかたで60歳になろうかという年齢のかたでした。

その人は資格を結構持っていて、第二種電気工事士・第三種冷凍機械責任者・二級ボイラー技士・危険物取扱者乙種四類というビルメン4点セットはもちろんのことビルメン取得資格の上位資格である建築物環境衛生管理術者(通称:ビル管)や電験三種も持っており、資格に関しては一定の評価を会社から受けているようでした。

ビルメン4点セットをそろえる難易度等

その人は、いまの系列系の会社に転職するまでに複数のビルメンテナンスの業務の転職を繰り返したそうです。

工場や病院やホテルにいたこともあるとか。複数のビルメンテナンス現場を経てきた経験の集大成として出た結論は

「本業をビルメンテナンス業務としている会社に就職した方が良い」というものだったそうです。

どういうことかというと、例えば○○○ビルメンテナンスという会社の場合は本業をビルメンテナンス業務としている為、ビルメンテナンス業務に関して理解がある上、会社としてビルメンテナンス業務で利益を得ていることから、利益を生み出すビルメン社員へ各種バックアップをしてくれて比較的大事にしてくれます。

一方で本業をビルメンテナンス業務をとしてない会社、例えばホテルや病院等の場合は利益を生み出す主業務は宿泊サービスであったり医療業務であったりして、その主力はホテルマン達や医師、看護師達であったりします。

こういう施設でビルメンとして直接雇用されて勤務すると、完全に裏方になります。まぁ元々ビルメンという業務自体が縁の下の力持ちというか裏方ですが、こういう本業がビルメン会社でない施設で直接雇用されるともっと裏方になります。

病院に直接雇用されていたビルメンの知人に聞いたところでは、“いつも何をやっているかよくわからないけれど、何かが壊れたら修理を依頼する人”という目でしか見られなかったそうです。

彼はその病院に入る前にビルメン会社で7年経験し、経験を活かして専門業者から提出された修繕見積もりをビシバシ査定して年間保全費・修繕費を3,000万円圧縮したのにも関わらず、看護師からの視線は冷たいものだったそうです。(翌年この実績を買われて、理事長賞を受賞した後にもやはり依然として扱いは変わらなかったとか)

看護師達からは、ビルメンがどれだけ原価を圧縮したかとかはわからないからしょうがないのかなと思います。ちなみに自分の直属の上司である総務課長も自分の仕事をよくわかっていなかったとか。よくわかっていない業務をしている人のボーナス査定とかはできないですし、昇給もプッシュしにくいですよね。

3年頑張って勤務しても昇給する気配が全くなかったとか。ビルメン業務は利益を生み出す業務ではないから最低限の給与でよいかなという暗黙の空気を感じた為、3年経って知人はその病院を退職しました。

これがビルメンテナンス会社に就職していて、管理を受注した病院現場に勤務していたという状況であればまた違った話になったのかもしれません。

先日ベテランビルメンと飲んだ時の「本業をビルメンテナンス業務としている会社に就職した方が良い」という言葉が、病院に直接雇用されて勤務していた自分の知人のビルメンの経験と合致したので、ぜひ紹介したくなり記事としてみました。

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