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●資格 消防設備士4類(甲4・乙4)

こうすれば合格!消防設備士甲種4類合格体験記

投稿日:2016年11月23日 更新日:

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消防設備士甲種四類の合格体験記です。
消防設備士資格の中で最初に取った資格です。今からこの資格を取ろうとする人の為に書いていきます。

動機

なぜ、この資格とを取ろうと思ったか、それはビル管理をするうえで感知器の知識が欠かせないと感じたからです。

あるとき、体育館が何個もつながったような大きなサイズの倉庫に設置された感知器が発報を繰り返すような不具合が続いていました。そのとき、同僚とオーナー企業の担当と私で現場を見に行ったのですが、消防設備の図面と現物を見て、同僚が「これは定温式感知器だから、太陽光で熱がこもったときに規定温度に達して発報しているんですね。解決策としては煙感知器にすることも考えられますが、倉庫という用途を考えると粉塵で誤作動するかもしれませんので、差動式感知器がいいと思います。これだと、定温式のようにある規定温度に達したときに発報するのではなく、一定の単位時間における温度の上昇割合によって作動するもので、太陽光で熱がこもったぐらいの上昇速度では反応しません。反応するとしたら火災ぐらいでしょうか。」とスラスラと述べているのを見て圧倒されました。

お客様にしっかりと説明するためには、消防設備(特に感知器に関する四類)についてこれくらい詳しく知っていなければならない。と強く感じました。資格手当こそありませんでしたが、前述の様なお客様に感知器を説明するような機会はこれからもきっと多いと感じており、とにかく資格が欲しいという気持ちが強かったです。

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受験するにあたって、この資格に関する基本情報の整理から始めました。

基本情報

必要性 ★★★★★★★☆☆☆
難易度 ★★★★★☆☆☆☆☆
ボリューム ★★★★★☆☆☆☆☆
主催団体 一般財団法人 消防試験研究センター
民間資格or国家資格 国家資格
受験資格 無し
受験料 甲種5,000円、乙種3,400円
(いずれも平成27年度実績)
試験場所 各都道府県にて実施 (平成27年度実績)
試験形式 択一式、解答記入方式
合格ライン 甲種特類:各科目毎に40%以上で全体の出題数の60%以上の成績を修めた者

特類以外:筆記試験において、各科目毎に40%以上で全体の出題数の60%以上、かつ、実技試験において60%以上の成績を修めた者を合格とする。なお、試験の一部免除がある場合は、免除を受けた以外の問題で上記の成績を修めた方を合格とする。

合格率 甲種では30%前後、乙種では40%前後
資格手当期待 ★★★★☆☆☆☆☆☆

 

甲種4類を受験する予定でしたが、合格率は30%と低くはありません。どちらかというと簡単なほうだと思います。やることを淡々とやっていれば十分に一発合格できる合格率です。

テキストを購入

消防設備士資格のテキストや問題集を何種類も出している工藤政孝先生のテキストです。“工藤本”として有名なようですね。私も購入しました。非常にわかりやすいです。
特徴として
・ゴロ合わせで重要事項が覚えやすい
・電気に関する予備知識や実務経験が無くとも、このテキストを学習すれば電気分野に関しては4割~6割程度まで取れる
・筆記はこれ1冊で攻略できるが、実技に関してはこのテキストで十分な年もあるし、テキスト外から出題される年もあるので十分とは言えないかもしれない
・このテキストを弱点なくきれいにまんべんなく読み込むと良い
ということでした。私もこのテキストを使用していたのですが、概ね感想は一緒です。私は同僚から聞いて工藤先生と工藤本を完全に信用していたのでこちらを購入し、この問題集も併せて購入しました。

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この問題集により、テキスト内で不足していると指摘のある実技問題について補う目的で購入しました。

過去問を分析?

テキストと問題集を購入し、準備はできました。この資格は問題用紙を持ち帰ることができず、オフィシャルには過去問題集というものがないのですが、試験実施団団体である一般財団法人 消防試験研究センターのHPで過去に出題された問題が掲載されていたので、そちらを参照して分析することにしました。

試験受験時の私のスペック

・第二種電気工事士
・第三種電気主任技術者
・エネルギー管理士(電気分野で合格)
この資格一覧からおわかりのように電気に関してはスペシャルな知識を持っていました。これだけの資格があれば試験の一部免除が受けられます。既定としてはこの様なものです。

電気工事士
(電気工事士の試験に合格しても免状を所持していない者及び認定電気工事従事者は、免除は受けられません。)
筆記試験のうち、「消防関係法令」を除き、「基礎的知識 」及び「構造・機能及び工事・整備」のそれぞれの科目中における「電気に関する部分」が免除なります。
更に、実技試験において、甲種第4類・乙種第4類を受験する場合は、鑑別等試験の問1が免除になります。
電気主任技術者

筆記試験のうち、「消防関係法令」を除き、「基礎的知識」及び「構造・機能及び工事・整備」のそれぞれの科目中における「電気に関する部分」が免除になります。

上で具体的なテーマが挙がっていますが、整理するとこの様になります

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種類 テーマ 問題数
甲種四類 筆記 消防関係法令 15
基礎的知識 10
消防用設備等の構造・機能・工事・
整備
20
45
実技 7

第二種電気工事士を持っていると結構な数の免除問題があるようですが、巨大掲示板の書き込みで“あえて免除申請をせずに電気に関する分野で点を稼ぐ戦略もあり”という書き込みを見ました。なるほどと思い、私も免除申請をしないことにしました。

そういうスペックと戦略を持ったうえで過去問分析をしました。

過去問分析後の感想

[筆記]
消防関係法令・・・今の段階では全く分からないが、ルール的なものだから規定を覚えればできるだろう。
基礎的知識・・・電気に関する基礎的知識は知識が薄れていてちょっと記憶があいまいなところがあるが、1回解き直しをすればすぐ解けるようになりそう。それ以外のところも普通に勉強すれば大丈夫そう。
消防用設備等の構造・機能・工事・整備・・・こちらも普通に勉強すれば大丈夫そう。
[実技]
鑑別・・・今のところ全くわからないが、名称を覚えるだけなのでカード化すればすぐに覚えることができそう。何がどう違うのかそれぞれの識別ポイントをしっかりと意識しなければいけなそう。
製図・・・これが一番の難関のようだ。図面の中に感知器の配置をして配線も書き込まなければならない。やはり消防設備士は実技が一番の攻略ポイントなので、穴ができないようにしっかりと攻略しないといけない。

過去問分析が終わったので、今後の勉強スケジュールを考えます。

スケジュール感を計画

過去問分析をした時点で、本試験まで3ヶ月ほどありましたが、過去問分析をした結果2ヶ月ほどの勉強で行けそうだと思いましたので、勉強機関は2ヶ月としました。

平日は帰宅後1時間勉強、土日は1日3時間勉強のペースで、1週間で11時間。8週間で約88時間の勉強で攻略できるとふみました。もちろん、勉強してみてこれは間に合わないと思えば、勉強時間を増やします。

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工藤本のテキストを2週間で1周読み、さらに1週間でもう1回読み、4週間目から8週間目が終わるまでは工藤本の問題集と暗記カード、まとめノートを回すことにしました。

実際の勉強

勉強を始めてましたが、まずは電気に関するページに鉛筆で大きく斜線(/)を入れました。既に第二種電気工事士や第三種電気主任技術者の資格を持っていたので、電気の知識に関してはこれ以上テキストを読む必要がなと感じていた為です。

工藤本はやはりわかりやすく、読んでいく中で理解できないというところはありませんでした。ただ、記憶しなければならない図や表が多くあり、また各感知器の機能や構成等で違いをきちんと整理して記憶しなければならない項目が多くありましたので、このようなまとめノートや暗記カードを作りながら勉強し、3日に1回ほど見直して記憶の定着を図っていました。暗記カードについては実技の鑑別問題についても作っていました。これを作ることで鑑別については楽に攻略できました。

<まとめノート>




<暗記カード>

工藤本のテキスト読みについてはスケジュール通りに順調に進みました。むしろ少し早く進んだぐらいです。効果的だったのはやはりまとめノートで頭の中をすっきりさせ、暗記カードで記憶するべきところを早く記憶したことでした。

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テキストについては、もういいかなと感じたので、工藤本の問題集に移りました。やはり、テキストではしっかりわかっていたつもりだったことも実際解いてみるとあいまいな理解だったことがわかりました。解いた日付を問題のそばに書いて、解けたらレ点、解けなかったが解説を読んで理解したら-を書いて何度も繰り返しました。

自分ルールとして
・初見でレ点がついた問題は直前2週間まで再度手を付けない
・-印が付いた問題でも、その後レ点が2個連続で付いたら、直前2週間まで再度手を付けない
というものを作り、9割くらいの問題をやりつくしました。つまり、9割くらいは解けるようになっていたということです。

そのまま直前2週間に突入し、直前2週間まで手を付けないとしていた問題も含めて、今まで勉強していたことを全て復習しました。

試験前日には、問題集はすべて解けるようになっており、どっからでもこいという気持ちでした。
試験勉強全体を通して、非常に順調であり、予定通り進捗したと言えます。

本試験当日

試験は3時間15分でした。結構長い試験時間です。結構問題集と似たような問題が出たのを覚えていますが、初めて見るような問題も結構あり、やはり本試験は変わった問題が出るな~、と思いながら解いていました。

見たこともないような変わった問題が出るも、その数は数問程度で、それらがわからなかったからといって、各分野に対して足切りラインの40%を切るとは感じませんでした。

鑑別も9割見たことある問題でした。製図に関しては初めて見る問題形式でしたが、感知器の設置規定がしっかりと入っていれば考えて解けない問題ではありませんでした。見落としている条件はないかと考えて慎重に解きました。

全て解いた後に、解答をマークシートに転記して、転記ミスや考え違いなどのチェックをしましたが、それでも45分くらい時間が余りましたので途中退出しました。消防設備士試験は途中退出が認められている試験です。

試験問題が持ち帰れないので、自己採点はできません。おとなしく1ヶ月程度待ちました。
手ごたえは製図で大きな勘違いをしなければ多分合格しているのではないかというところでした。

合格発表

合格発表の日に試験実施団体のHP上で自分の受験番号を記入することで合否を確認することができました。いくら自信があっても、「落ちていてまた勉強しなければならなかったらどうしよう」という考えが頭をよぎり、受験番号を入力する手が少し震えていました。受験番号を入力すると合格という表示が出てきました。

非常にうれしかったのですが、それと同じくらいもう勉強しなくていいんだという気持ちが大きかったです。その日1日はウキウキ気分が納まらなかったです。

webでの合格発表の翌日くらいに合否の通知の為のはがきが郵送されてきました。確か、そのはがきには筆記や実技の得点が書かれていました。

筆記:85点
実技:95点
だったと思います。

総括

幸いにして、一回で消防設備士甲種四類の資格を取得することができました。勝因としては、
・数ヶ月前に試験分析をして、ざっくりとした計画を作った
・工藤本という良書と出会った
・問題集の攻略する自分ルールを作りそれにのっとって着実に実行できた
・知識を整理するまとめノート、暗記事項を定着させる暗記カード等の自分の方法を持っていた
等があります。

この資格を取ったことで、感知器や火災警報器に詳しくなっただけでなく、消防法の一般的な規定に詳しくなったことで消防査察対応や消防訓練の立案できちんと自分の意見を述べることができ、周囲に認めてもらった気がします。この資格を取ることで資格手当が出る会社もあると思いますので、ぜひ頑張って取得してほしいと思います。

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