主人(彼氏)がビルメンに転職すると言っています どんな仕事なのでしょうか

ビルメン・エンジニアへの就職・転職

ビルメンという仕事は一般的にはあまり知られていない仕事ですので、こういった疑問を持つ女性の方も多いのではないでしょうか。

今回は、もしこういった質問を女性からされたらどう答えるのかという視点でビルメンの仕事を解説してみました。

プロ野球選手やオリンピック選手、弁護士、医者等は子供が目を輝かせてなりたいと口にする職業ですが、ビルメン業界はそういった職業とは対極の方の位置付けだと思います。

新卒入社ならば第一志望の会社から内定をもらえなかったという理由で、中途入社ならば、元々居た会社にこれ以上居たくない理由があって飛び出してきたという理由で入社した人が多いのではないでしょうか。

そういった背景もあって、ビルメン業務は一般には知られていないのだと思います。毎日照明器具を変えたりするんですか?とか、高層ビルの屋上からぶら下がって窓を清掃するあのお仕事ですか?とかよく言われます。そういうことを言われる度に、しみじみメジャーではない仕事だなぁと思います。

話がそれましたが、ビルメン業務の解説です。

ビルメン業務の解説

ビルメンとは、ビルを管理(メンテナンス)する仕事です。ビルといっても、オフィスビル・病院・ホテル・商業施設・工場等と種類は多岐にわたります。

管理する内容は、まず施設内巡回チェックと設備機器の検針が中心となります。その他の業務としては切れた照明の交換、建てつけの悪い扉の修繕調整、トイレの詰まり直し、簡単な壁の補修等の現場作業の業務があります。

現場作業だけでなく、書類を作成する業務もあります。施設内で起こった事案の報告書、検針したデータのエクセル入力、月間業務報告となる月報の作成、修繕工事の提案書などの書類を作成するデスクワークがあります。

基本的な位置づけはビルの運営を支える裏方であり、良く言えば縁の下の力持ちです。

勤務条件等

勤務時間  年間休日
オフィスビル 早番:8:30~17:30
遅番:13:00~22:00
 カレンダー通り
病院 早番8:30~17:30
遅番17:00~翌9:00
(仮眠あり)
 シフト制で土日祝が休みで無い時もあるが、年間休日日数はカレンダー通りと同等
ホテル  早番8:30~17:30
遅番17:00~翌9:00
(仮眠あり)
  シフト制で土日祝が休みで無い時もあるが、年間休日日数はカレンダー通りと同等
 商業施設  早番8:30~17:30
遅番17:00~翌9:00
(仮眠あり)
  シフト制で土日祝が休みで無い時もあるが、年間休日日数はカレンダー通りと同等
工場  早番:8:30~17:30
遅番:13:00~22:00
 カレンダー通り

※病院・ホテル・商業施設の遅番の勤務時間は長くなっていますが、仮眠時間を含んでおり、かつ遅番の次の日の日中は「明け」扱いであり、自宅で睡眠をとっていても勤務しているものとしてカウントされます
※この表はあくまで一般的なものであり、どの現場でも当てはまるものではありません

基本的に、施設内の利用者がいる間はビルメンの誰かが勤務するように勤務時間が定められています。病院・ホテル・商業施設等年中利用者がいる施設ではビルメン側も夜勤者を用意して年中対応できる対応にいることが多いです。

一般的にビルメンに残業はほとんどありませんので、あったとして月間10時間程度です。共働きには向いている職種だと言えます。

給与

ビルメン会社は大きく分けて二種類あります。「系列系」「独立系」という分類です。

系列系とは大手親会社の関連会社や子会社として存在するビルメン会社のことです。系列系は親会社が管理している物件から、安定的に仕事を受注している
実態があります。

独立系とは大手親会社を持たず、純粋な営業活動により仕事を受注しているビルメン会社のことです。営業活動をしているので、仕事の受注は相見積もりや入札で受託することが多いです。また、独立系は系列系が管理する物件の再委託として管理を受注することがあります。当然価格は相当下げられて受注せざるを得ません。

系列系ビルメンの場合

サラリーマンの平均年収程度の収入はあるとお考えください。給与体系が高い系列系の場合、サラリーマンの平均年収を大きく上回ることがあります。

しかし、多くの系列系の場合全国転勤か地方内転勤があることを覚悟しておく必要があります。

独立系ビルメンの場合

上に記したように、独立系は仕事の受注価格が低い為、社員の年収はサラリーマンの平均年収より100万円~200万円低いことを覚悟する必要があります。独立系ビルメンが家庭を持とうと思ったら、共働きなしでは相当厳しいと思います。

ただし、残業は一般的に少ない業界ですので比較的早く帰れることが多いです。そういった意味では共働きに適した職種だと言えます。

ストレス

一般的にビルメン業界は営業ノルマも無く、長時間残業もありません。ですので、ストレスでおかしくなったり、病んだりすることもないでしょう。ビルメン業界に関わって数年経ちますが、現場のビルメンが病んだという話は聞いたことがありません。

まとめ

ビルメンという職業は、裏方の仕事であり、縁の下の力持ちの仕事です。営業ノルマも無く、長時間残業もありませんので、ストレスは比較的少ない方ですが、そういった労働負荷が少ない仕事は収入も少ない傾向にあり、ビルメンも例外ではありません。収入は日本のサラリーマンの平均かそれよりもひと回りふた回り下回ることもあります。

全国を転勤するようなビルメンならばサラリーマンの平均ほどの給与は貰えますが、転勤が無いビルメンならば家族を養えるほどの給与は無いとお考えください。家庭を持つには共働きが必要になってきます。ビルメンは残業が少ないので、共働きしやすい業種だと言えます。

ビルメンの男性は給与が多くは無いことをコンプレックスに思っているかも知れません。そこを刺激しないように、うまく付き合ってあげて下さい。

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