良心的でない専門業者もいます

工事

ビルメンの仕事が一次対応だということは
1次対応って何?ビルメンは1次対応だけすればいいの?で触れました。

1次対応しつつ、1次対応だけでは対応として終われないなという建物の不具合の場合は、物件担当者の許可を得て専門業者に本格的な修繕依頼をするのが通常の流れです。

専門業者と一口にいっても、その種類は多岐にわたります。
建築関係なら、軽天屋・クロス屋・タイル屋・ボード屋等々、設備関係なら、ポンプ屋・空調屋・エスカレーター屋・エレベーター屋・電気屋・空調屋・衛生屋等々全部は書ききれません。

専門業者に電話をした後は、現地を見てもらいます。その次に修繕工事にいくらかかるかの見積もりを貰います。この見積もりが業者によって全然違います。

良心的な専門業者の場合、自分たちの会社で定められた利益率の規定通りに見積もりを出してくれるので、適正価格であることがほとんどです。査定していても、納得できる価格や項目がほとんどである為、見積もりについて電話していろいろ尋ねることはありません。

一方で、良心的でない専門業者もいます。いますというかこちらの業者の方が多いですね。どれくらい良心的でないかというと、相場の2倍~3倍の見積もりを出してくるくらい良心的でないです。査定ができないビル管理担当者だと思われると足元を見られてとんでもない金額の見積もりを出してきます。高いと言われたら値下げしようくらいの心づもりで出してくるわけです。

査定がビルメンが長年入っていた現場で、相場より3倍程度の価格で昇降機の更新工事予算が組まれているのを見たことがあります。この人査定をしない人だと見抜かれており、完全に足元を見られていました。

ですから、専門業者には軽く見られないことが大事です。建設物価本などで相場を知る努力をし、相見積もりを取るか、きちんと査定をして「相場より離れた高値では発注しないぞ」という姿勢を見せることが軽く見られないことにつながります。

ただ、相手があることなので、程度を考えることが大事ですね。私は加圧給水ポンプ更新工事の時に、相見積もりを4社取って一番安い業者を選び、さらにその会社に対して人工代を厳しく査定したら、「この人数とこの金額でこんなサイズのポンプ更新工事なんてできませんよ!」と怒られてしまいました。(その後、やり過ぎましたと謝って許してもらいましたが・・・)

相見積もり先をあまり増やしすぎるのも問題です。何百万もの工事ならまだしも、十万円程度の工事の見積もりを3社、4社から取っていると、受注できなかった業者からは嫌われていくでしょう。見積もり作るのもタダじゃありませんからね。受注できなかった業者は単に徒労が発生するだけです。何百万、何千万レベルの工事の受注という誘因があるのならばまだ我慢できますが、十万円程度の工事であれば「うちが受注できないなら声かけないで欲しいな」というのがほとんどの会社の本音です。

専門業者から取得した修繕工事の見積もりに、ビルメン会社が何割か金額を乗せて自社見積もりとしてオーナーに出す場合、取得した見積もりをオーナーにそのまま提出する場合と二通りありますが、どちらの場合も適正な査定をせずにオーナーに提出した場合、査定もできないのかということをおそらく言われますので、専門業者の中には相場より相当高い金額でも平気で見積もりを提出してくる会社があるということを念頭において、適正な査定をすることが必要です。

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