From West New(旧ビルメン案内所)

ビル管(ビル管理士)、エネ管(エネルギー管理士)、電験(電験三種)持ち(ビルメン4点セットと消防設備士も取得済)が資格の取り方とビルメン業界あるあるを解説するサイトです。独学で慶應に入った勉強テクニックを余すことなく公開しています!

文化作品 書籍

synpaの読書記録2:『コンテキスト思考』読後感想

投稿日:2017年6月10日 更新日:

スポンサーリンク

書籍『コンテキスト思考』を購入し、完読しました。

購入のきっかけ あるアフィリエイトサイトで、「これからはコンテンツ思考ではなく、コンテキスト思考だ!」と語っているのを見て、この本のamazonリンクが貼ってあった。「コンテキスト思考ってなんぞや?そこまで熱く語るんだったら、読んだろうやないかい!」というのがきっかけ。
購入前の期待 圧倒的に読者をひきつけるライティング能力に関する記述であふれていると思っていた。読後には、PVの急上昇につながるような記事を書けるようになっているような期待をしていた。
著者  杉野 幹人 ,内藤 純
出版社  東洋経済新報社
初版時 2009/6/19
ページ数 208P
定価  ¥1,728(税込)
購入価格  ¥169(税込)
購入サイト Amazon
読書開始時期  2017年6月8日
読書完了時期 2017年6月9日

目次
まえがき
第1章 コンテキスト思考の全体像
「コンテキスト」とは何か
「コンテキストの時代」の到来
「コンテキスト思考」とは何か
第1章のまとめ

第2章 コンテキスト思考の3Sフレームワーク
3Sフレームワーク
Surroundings(環境)―私たちの周りにある関係性
Soil(土壌)―私たちの中にある価値観
Sun(太陽)―私たちの前にある目的
「コンテンツ思考」の限界と3S
第2章のまとめ

スポンサーリンク

第3章 「Surroundings(環境)=関係性」のコンテキスト思考
ケース:売れ筋商品を拡大したら、売上げが落ちた
「関係性」とは何か
「関係性」はなぜ重要か
「Surroundingsのコンテキスト思考」=「関係」ではなく「関係性」
「Surroundingsのコンテキスト思考」の実践のコツ
第3章のまとめ

第4章 「Soil(土壌)=価値観」のコンテキスト思考
クイズ:いちばん美しい数学の方程式は?
「価値観」とは何か
「価値観」はなぜ重要か
「Soilのコンテキスト思考」=「価値」ではなく「価値観」
「Soilのコンテキスト思考」の実践のコツ
第4章のまとめ

第5章 「Sun(太陽)=目的」のコンテキスト思考
クイズ:あなたは太陽をどのように描きますか
ケーススタディ:ロジカルに正しい目標に動かない組織
「目的」とは何か
「目的」はなぜ重要か
「Sunのコンテキスト思考」=「目標」ではなく「目的」
「Sunのコンテキスト思考」の実践のコツ
第5章のまとめ

第6章 コンテキスト思考の土台となる基礎能力
「コンテキスト思考」の土台となる2つの基礎能力
「知識」だけではなく「教養」
「理解」だけではなく「楽観」
あとがき

感想

自分が期待していた、圧倒的にライティング能力が向上するような技術が書かれているわけではなかった。

スポンサーリンク

書かれていたのは、ロジカルシンキングやデータ、図表を用いた分析型アプローチに偏った問題解決の風潮から脱却しましょう。物事の見えている部分だけを解釈するのではなくて、その見えない背景や因果関係を想像し、非常にユニークな解決策を持てるようにしましょう。分析型アプローチから得られるコンテンツという結果は、どれも似通ったものになる為、コンテキスト思考によってユニークな成果物を産み出し競争力を強化しましょうという内容。非常にざっくりだけど、もし誰かにこの本の内容を簡潔に述べて下さいと言われればこう説明するだろう。

主張していることは非常に正しい

コンテキスト思考というのは何かということに前半の大半を費やしており、この「コンテキスト思考」という新しい用語について、概念やそう考える根拠を事細かに説明していた。主張している内容については正しいと思う。がしかし、このコンテキスト思考がゴールとする他者と違った問題解決や成果物の生成というのは、結局MBAをはじめとするビジネススクールで教える差別化戦略なのではないか、述べようとする事象は旧来の分析型アプローチと同じで、著者独自の言い回しや用語を使っただけではないかと思えた。

解説されている用語がしっくりこなかった

コンテキスト思考を構成する要素として「3S」つまり
surroundings:環境
soil:土壌
sun:太陽
が挙げられていたが、読んでいてもあまり納得できなかったため、頭に入ってこなかった。
例えばビジネスシーンでの成功事例を自然現象を比喩に出して説明しようとすることに、なじまない事例もあったのかもしれない。

概念はおおむね理解できた。さて実践レベルに落とし込めるか

分析型アプローチに偏重していると、解決のための施策は誰が分析を行っても似通ったものになり、ユニークさが無くなくなることで、他者と差をつけたおもしろいものになりにくいことはわかった。

さて、次のステップとして必要なのは、いかにすればコンテキストな思考をすることができるかという実践的なノウハウである。本書には
・「Surroundingsのコンテキスト思考」の実践のコツ
・「Soilのコンテキスト思考」の実践のコツ
・「Sunのコンテキスト思考」の実践のコツ
という、実践に重きを置いた項目があったが、自分の求める実践レベルでのかみ砕きいた説明がされたいたわけではなかった。
「~思考では~に重きを置いて考えるべきである」の様な記述が多かったが、それではなかなか実践しにくいのではないか。例えば、「~のコンテキスト思考ではこのようなレイアウトのマインドマップで、この様にメモを薦めながら思考を展開していくと良い」みたいな、作業レベルの指南があればなお使いやすく感じていただろうと思う

スポンサーリンク

※マインドマップとは
記憶術①~マインドマップ~

この本を読んで何か変わったか

自己啓発系の本を読んで、最も良いのは読んで字のごとく、読後に自己が啓発されて思考や行動が変わっていることだが、この本に関しては今一つ納得感に不十分さを感じたので、読後すぐに試行や行動が変わることはなかった。

では、この本から何も得ていないかというと決してそうではなく、分析型アプローチ偏重な自分の考えの偏りに修正を加えるいい機会になった。10年以上前にMBAの書籍をいくつか読み、ロジカルシンキングや各思考のツールを使った分析型アプローチには多少覚えがあったので、確実に偏重した考えを持っていたと思う。

そうではないんだ、分析型アプローチでは得られない最適解があるのだ。コンテキスト(文脈、背景、因果関係)が生み出す最適解が存在するのだという視点を持てることになったことはこの本のおかげだと思う。

2017年6月段階で、Amazonでの評価はちょうど★★★★(星4つ)あった。自分の評価としては★★★(星3つ)

スポンサーリンク

-文化作品, 書籍

Copyright© From West New(旧ビルメン案内所) , 2017 All Rights Reserved.