第二種電気工事士 評価の高いお勧め参考書一覧(筆記試験編)

第二種電気工事士(二種電工)

何の試験でもそうなのですが、何の参考書で勉強するか、どんな問題集をマスターするかで難易度が大きく変わってきます。第二種電気工事士も例外では無く本選びによって大きく難易度が変わりますので、自分の経験、大型書店でじっくりと実物を見た感想、周囲の評価を踏まえてお勧め参考書を紹介したいと思います。今回は筆記試験編です。

テキスト

第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(ぜんぶ絵で見て覚える)

Amazonで“第二種電気工事士”と検索すると、検索結果の一番上に出てきた書籍です。1年に1回新しいバージョンが出版されるにも関わらず、それぞれのバージョンに評価が50以上ついており、いずれのバージョンも★が4つ以上ある為、群を抜いてで使いやすいのだと思います。私が受験したときにはこの本はありませんでしたので、大型書店に実物を見に行って納得しました。良くまとまっており、これは使いやすいです。どうすれば勉強しやすいかを練りに練ったレイアウトだと思います。

書籍作成コンセプト

・電気の知識が無い初学者でも図や表や写真を見て、スイスイ読み進めることができるように作った。
・電気理論や計算に苦手意識ををこなせば感じる方でも、容易に60点の合格ラインを超えることができるように、頻出の項目を中心にまとめた。
・前半を読んで、後は問題(厳選過去問180題)を解くだけで合格力がつくように工夫している。
・切り離して使える「重要ポイント丸暗記ノート」が付いている。
・iPhoneやAndroidのスマホにダウンロードして参照できる丸暗記カードも付いている。

コンセプトが大変素晴らしいです。自分の場合、まとめノート(記憶ノートとも呼んでいる)に重要ポイントを書き出す勉強法をしているので、もし自分の受験時にこの書籍が発売されていたら付録の「重要ポイント丸暗記ノート」があることでその手間が省けていると思います。自分の後輩もこの冊子を通勤時に読み込んで忘却を防止できて効率的な勉強ができたと言っていました。

また、iPhoneやAndroidのスマホにダウンロードして参照できる丸暗記カードのサービスも素晴らしいです。過去記事でもスマホに重要要点を保存しておくことでいつでもどこでも細切れ時間で記憶のメンテナンスができることを紹介しました。
Amazon電子書籍(kindle)で出ている第三種電気主任技術者試験の使える参考書一覧
細切れ時間を有効活用する

長所

・初学者のテキストとして最適、絵や写真が豊富。
・法規からではなく、興味をそそられる配線図等の記号から始められるので読みやすい。
・この一冊だけで完結できそうなほど独学に向いている本。
・大きいサイズの書籍なので、見開きの情報が多く見やすい。
・テキストの内容とその内容に即した問題が掲載されているので理解しやすい。
・出題頻度の高い分野から効率的に勉強できる。
・別の業界からビルメン業界に中途入社した40代の人が、勉強用に使っていた。絵や写真が多いので、中年の勉強用にいいのかもしれない。
・付属の丸暗記ノートは素晴らしい。記号や写真が豊富で、これを切り貼りすれば簡単に暗記カードを作ることができる。暗記カードを作る勉強法の人は大幅な時間の節約になる。
どんな試験とも抜群に相性が良い勉強法~カード式勉強法~

懸念

・表紙の川崎宗則選手のドアップ顔は、人によっては記載が無い方が良いというように思うかもしれません。気になる方はカバーをつけて使用すると良いと思います。
・基礎理論、配電理論の分野でカットされているところがある。80点を狙うテキストとして捉えると良い。
・暗記重視の構成なので、基礎理論をしっかり押さえたい人は別の本を併用すると良い。
・なぜそうなるかという説明があまり無い。
・この本だけでは厳しいかもしれないという意見もある。
・正誤表はHPに載ってない。依頼すると送ってくる。
・大きな写真、大きな字、大きな余白があるレイアウトなので情報量は本の分厚さ通りには多くない。
・手書きで書かれたような図解が多い為、下で紹介するカラー写真が多用されている黒本の方が使いやすいという人もいるかもしれない。
第二種電気工事士筆記試験標準解答集

第二種電気工事士筆記完全マスター

私が使っていた本です。職業訓練校で教材とされていた為、クラスメイトは全員購入していました。

長所

・読み進めれば自然に合格レベルが身につく構成になっている。
・写真や図解が豊富で見やすい。

懸念

・ツルツルの紙質で蛍光ペンでマークしにくい。(それでもツルツルの紙質の方がいいという人はいるかもしれません)
・説明書きが浅めな印象。特に法令部分はもう少し突っ込んだ解説が欲しいという意見がある。
第二種電気工事士筆記問題集<通称:黒本>よりは、1つのテーマに関す連する掲載問題数が少ない。これだけで合格は厳しいと思われるので、問題集か過去問題集で併せて勉強することが必要。

 

問題集

第二種電気工事士筆記問題集<通称:黒本>

大型書店で実物を吟味していた時には感動しました。掲載問題数が多いし、写真はきれいで見やすいし、なんて良い本なんだと思いました。一番お勧めする本です。
ジャンル的には問題集に分類されますが、テーマごとにテキスト的な内容の説明書きがありますので、実質的にはテキスト兼問題集です。

長所

・説明の後に関連した問題が掲載されている形式で、理解しやすいし見やすい。掲載問題数が他の本と比べて多め。
・過去問が4段階にランク付けされていて、強弱をつけた勉強をしやすい。
・計算問題が多い。計算の方法もわかりやすく掲載されている。
・この本だけで合格レベルに行ける本。
・10年分の過去問が年度別ではなく、テーマ別に掲載されている。
・掲載されている絵や写真が豊富。写真はカラーできれいで頭に入りやすい。
・左ページに問題、右ページに解説というレイアウトが勉強しやすくて良い。
ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格が合わなくて挫折した人が、この本の方が勉強しやすいと感じた例もある。
・文系出身で計算に苦手意識を感じている人にはぜひ使ってほしい。

懸念

・B4サイズのページなので大きい。持ち運びが大変だったと感じた人もいる。
・過去のバージョンで、誤植がいくつか見られたらしい。

過去問題集

ぜんぶ解くべし! 第2種電気工事士筆記過去問2017 (【すいーっと合格赤のハンディ】)

長所

・この一冊で8割取れたという声が多い。覚えの良い人はこの本を3周こなして、覚えの悪い人はこの本を5周回すと本試験で8割が狙えるのではないかという分析の声があった。
・テーマ別に過去10回分の過去問が掲載されており、テーマ別に潰しやすい。
・比較的に理解が容易なテーマから掲載されている為、得点力をつけやすい。
・ハンディサイズなので、持ち運びに便利。通勤通学の電車の中でやった人が多かった。
・カラーで見やすい。また、左ページに問題で、右ページに解答解説というレイアウトが使いやすい。

懸念

・ハンディサイズである為、複線図問題などが小さすぎて読みにくい人がいるかもしれない。
・覆うと赤文字が消える附属の赤シートが小さい為、右ページを画したときに右に書かれている解答解説がうっかり見えてしまうことがある。
・表紙に記載されている人の顔のドアップは合わない人がいると思うので、本にカバーを付けるなり紙を貼るなりして対策した方がいい。
・下で紹介されている第二種電気工事士筆記試験標準解答集の方が解説が詳しい。

第二種電気工事士筆記試験標準解答集

過去問題集としては王道的な本です。レイアウトが美しく、写真がきれいで見やすい印象でした。

長所

・解説がわかりやすいと評判
・値段の割には(千数百円)充実した内容
・過去問の解説の詳細さについてはトップクラスの内容
・紙面が大きいのとカラーなのが良い
・この本だけで本試験で8割取れたという実体験が多い。(仮にこの本だけで不足していると感じたら、インターネットで補えばいいらしい。)

懸念

・サイズの大きさを、持ち歩きにくさと捉える人もいる。同様に重いという声もある。
・ケーブルの種類についてもう少し詳しく解説されていると良かったという声もある。

まとめ(結局何を買えばいいのか)

第二種電気工事士には上で紹介したような良書と呼ばれる参考書類がたくさんあることがわかりました。第二種電気工事士の筆記試験は計算問題が含まれるため、理系出身か文系出身かで数学的素養に差があるという仮定を前提にすると、選ぶべき参考書類が変わってきます。

理系出身(詳細な解説が無くても大丈夫な人)の場合

第二種電気工事士筆記試験標準解答集

この本か

第二種電気工事士筆記問題集<通称:黒本>

この本で、過去10回分の過去問をこなしていけば、これらの本は過去問の掲載だけではなく、テキストの様な説明もありますので、そちらでしっかりと理解をしながら過去問に対する得点力をまんべんなく伸ばしてください。

文系出身(詳細な解説があったほうがいい場合)

どんなに解答解説がしっかりしていても、いきなり過去問をやるよりかは、一回テキストの様なものを通読したいという場合は、やはりこの本をまず読みます。

第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(ぜんぶ絵で見て覚える)

「すいーっと本」ですね。amazonでの良レビューの多さは伊達じゃないです。この本を2週間以内に3回読むくらいのペースで勉強を開始すると、その後過去問演習に移ってもスムーズに勉強を進めていけると思います。

最後に

第二種電気工事士の筆記試験は良書と呼ばれる参考書が多く出版されています。このページで紹介していない本の方が良いし思えるし、自分に合うと感じることもあると思います。その場合は、自分に合うと感じた本で勉強を進めると良いと思います。大事なのは、その本の問題では9割5分くらいは正答できるようになったと言えるくらいのやり込みをきちんとできるかです。

第二種電気工事士は、いろんな仕事に活用できる資格なので、ぜひ取得してください。検討を祈ります。

Visited 51 times, 1 visit(s) today
タイトルとURLをコピーしました