山田洋次監督の映画「学校Ⅲ」がビルメンの現場を描いている

職業訓練校

著名な山田洋次監督の映画で「学校Ⅲ」というものがあります。1998年に公開された映画です。ビルメンテナンスの仕事をするとなったときに、ネットの情報でこの映画でビルメンテナンス業界の現場を描いていると知って、レンタルビデオショップに借りに行きました。

出演者

・大竹しのぶ
・小林稔侍
・黒田勇樹
・田中邦衛
・さだまさし
・笹野高史
・余貴美子
・吉岡秀隆
そうそうたるメンバーが出ていますね。さすが山田洋二監督の作品です。

簡単なあらすじ

10年前、過労死が原因で夫を亡くした女性は、自閉症の一人息子を女手一つで育ててきたが、不況の影響を受けてリストラにあってしまう。
 再就職をするために資格を得ることを決意し、職業訓練学校に通う中で、様々な業界を退職して同じく再就職を目指す仲間と出会う。

感想

けっして、ビルメンの業界を描くことをメインに作られた映画ではなく、社会の中で懸命に生きる人達の再起を描く人間ドラマですので、ビルメン業界はさりげなく描かれていますが、その中でも気づいたことを少し挙げていきます。

訓練校の皆で2級ボイラー技士の勉強をしていた

ビルメン4点セットの一つですね。
ビルメン4点セットをそろえる難易度等
確かビル管理科のコースに入っていましたので、カリキュラムの一環で取得しているのだと思います。家事の合間に勉強している大竹しのぶさんが印象的でした。みんなとは言いませんが、職業訓練校に通っている人は必死に勉強している人が多いです。高齢で職業訓練校に通っている人はなおさら必死な人が多いです。

職業訓練校を卒業した仲間の就職先に巨大なボイラーがあった

この辺りが古い時代の映画だなぁと思いました。今は工場、温泉、プール、病院等大量の温水を使う施設で無い限りボイラーはほぼ見ません。

女性(大竹しのぶさん)が管球交換をしていた

管球交換とは切れた照明の交換をすることです。蛍光灯は“管”型だし、ダウンライトは“球”型なので、総じて照明のことを管球と言っているのですね。

就職した大竹しのぶさんが勤務先のビルの事務所でけなげに管球交換をしている様子、そしてそれを怪訝な目で見る事務所の人々というギャップが印象的でした。この映画で一番強く覚えているシーンです。女性のビルメンは凄く少ないと思います。その様子を見た事務所の人々の反応も自然な反応なのだと思います。女性のビルメンはこういった怪訝な目に最初はさらされるかもしれませんが、見る方も見られる方もすぐに慣れますので、そういった目に負けないで頑張って欲しいものです。

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