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ビルメンテナンス業界とIoTの可能性についてのお話を聞いてきました

投稿日:2017年1月9日 更新日:

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今この記事を書いているのは2017年の初頭ですが、昨年2016年あるいはその数年前からじわじわと“IoT”という言葉を聞くようになりました。IoTというのは何でしょうか。

IoTとは

IoTというのはInternet of Thingsの頭文字を取った言葉で、日本語で言うとモノのインターネット化だそうです。
モノのインターネット化と言われれもよくわかりませんね。そこで困ったときのwikipediaということで、wikipediaではどのように説明されているのか調べてみました。

モノのインターネット(英語: Internet of Things, IoT)とは、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され(単に繋がるだけではなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。それによる社会の実現も指す。「物のインターネット」と表記された例もある。当初はRFIDによる商品管理システムをインターネットに例えたものであったが、スマートフォンやクラウドコンピューティングが広まり、この環境全体を表現する概念として転用された。

・・・wikipediaより引用

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とあります。うーん。わかったようなわからないような。というような状態でいたら、テレビで特集をしていました。簡単なイメージとしては、家電のインターネットとかを考えてみれば良い様です。例えば、会社のPCやスマホから自宅のテレビの録画予約ができたり、時計にインターネット機能がついて電話出来たり。考えてみれば、既にこれらはありますね。

こういったモノのインターネット化の延長で、将来的には鉛筆がwi-fiにつながって、わからないことを音声で鉛筆に語りかけると、インターネット上でそれに対する解答を調べて、デジタル表示したり、音声で答えてくれるようなことになるかもしれません。ネットにつながった机ができるかもしれませんね。IoTというのは、そういうこと全般を表しているようです。

ところで、RFIDという言葉が出てきましたが、一般的な言葉ではありません。これはなんでしょうか。これもついでにwikipediaで調べました。

RFID(英: radio frequency identifier)とは、ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離(周波数帯によって数cm~数m)の無線通信によって情報をやりとりするもの、および技術全般を指す。

radio frequencyというのはラジオ派つまり無線です。RFタグというのは無線通信ができるチップを内包したタグのことですね。そのRFタグにはID情報を埋め込んでいる為、通信によって非接触方式により個体情報が識別できるということです。非接触方式のカード式定期券や乗車券なんかもこの技術です。

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難しく説明しましたが、例えばRFタグは現在一枚数十円程度ですが、これが普及していって規模の経済効果により3円とか1円とかそれくらいのレベルになると物品の在庫管理方式が激変するといわれています。

RFIDの活用例

アパレル業界の活用例

周波数帯によっては数mくらいの通信可能距離を確保できるので、ハンガーにかけた洋服1枚1枚にRFタグをつけておけば、RFの通信機能を持ったスマホや通信端末をもって倉庫内(又は)店舗内をぐるっと一周すれば欠品チェックや棚卸ができるわけです。一枚数円ですので、販売するときにRFタグを外して再利用する必要がないくらいのコストです。そのまま、販売してお客さんに捨ててもらってもいいようになるそうです。便利ですね。RFIDというのは、一枚当たりの単価が下がるにつれて利用の可能性がどんどん広がるそうです。

教育現場での活用例

子供のランドセルにこのRFタグをつけて、塾や学校の出入り口に読み取りリーダーを設置することによって、子供が行方不明になっていないかちゃんと目的地に行けているかなどを把握できる活用法もあります。読み取りリーダーが読み取った瞬間に保護者の携帯やPCのメールアドレス宛にメールを飛ばす方式です。確か、駅に専用リーダーを置いて子供の登下校を把握できるサービスはもうあるような気がします。

温泉での活用例

温泉でも活路が見出されているようです。ある温泉施設では入退場やロッカーの施錠、レストランでの支払い等に腕時計型のRFタグを利用しているそうです。

施設内でRFタグを利用することは、利用者と施設の両方にメリットがあるとか。

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利用者のメリット

①施設への入場料、ロッカーの施錠、レストランや土産物の支払いは全て腕時計型のタグをリーダーにかざすだけで良いので、財布を持ち歩かなくて良い。清算は施設退出時の1回で済む。

温泉施設のメリット

①施設の利用料や食事、買い物の代金は全てサーバーに集約されるので売り上げの集計や分析が容易になる。
②コーヒー牛乳やビール等の自動販売機の売り上げに関して、自動販売機内の在庫をリアルタイムで把握できるので在庫切れを防ぐことができる。

図書館での活用例

ある図書館では、本1冊1冊の背表紙にRFタグを貼り付けて、書棚に設置した読み取りリーダーにより本の在庫をリアルタイムで把握しているそうです。利用者はスマホやPCから本の在庫状況を検索できるとか、また利用者が本を間違った書棚に返しても、どの本が間違っておかれているかがわかるそうです。

凄い世界ですね。このRFIDというのは、在庫管理に革新的な影響を与えそうです。大きな倉庫では、そのうちドローンをぐるっと飛ばすだけで何万という在庫を一瞬で把握したりできそうですね。

ビルメンテナンス業界でIoTを取り入れるには

では、われらが働くビルメンテナンス業界ではどういった取り入れ方があり、どういった影響が出そうでしょうか。

消耗品の在庫管理

まず、在庫管理への影響で考えると、オーナー会社やテナントに販売しているトイレットペーパーやゴミ袋、そして石鹸や管球等の消耗品の管理に使えるかもしれません。1個1個にRFタグをつけるというより、1箱1箱に付けることになるのではないでしょうか。ビルメン管理している消耗品の量は絶対量が少ない為、在庫管理方式を改革することによる業務へのメリットが薄い為、この辺はあまり変わらないかもしれません。

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誤操作防止

例えば、防災センター内の自動火災報知設備の受信盤の誤操作防止の為にこのRFID技術が役に立つかもしれません。現場の機器にRFタグを取り付けて、防災センタスタッフの指先に指輪の様なリーダーを取り付けて、電子化された操作手順の下に操作されなければ作動しないといった利用方法が考えられます。

実は、キュービクル内の誤操作防止の為に、電力会社では既にRFタグを各機器に取り付けて、誤操作防止の仕組みを構築しているところがあるそうです。ビルメンは普段高圧のキュービクル内設備を触ることはまずないので、ちょっと応用した形で例を挙げてみました。

巡視点検の対象物確認

ビルメンの日常業務に巡回検針・巡回点検がありますが、バルブ閉鎖状況、ポンプの運転状況、エアハンドリングユニットの運転状況等数を挙げればきりがないほど、点検対象物があります。例えば一つ一つにRFタグが付いていたらどうでしょうか。ipadの様なタブレットに取り込んだ図面の上で、点検対象物が表示されており、点検ルートも表示されます。点検した対象物については、半径1m以内に1度入り、再度半径1mの範囲から出れば点検したとみなされて、タブレット上の表示が消えるみたいな設定をしておくと点検し忘れが防げたり、新人が現場で迷うことが無くなるかもしれません。

バルブ閉鎖状況の確認

配管に設置されているバルブの開閉状況は、施設が適正に稼働するうえで非常に重要ですが、バルブの1つ1つにRFタグが付いていて、防災センターで開閉状況が確認できれば、バルブの誤操作が発生した場合も速やかに誤操作バルブを特定し、処置に向かうことができます。

メーター検針

ビルメンの月次業務として非常に重要なものとして、電気メーター、ガスメーター、水道メーター、熱量(ガス)メーター検針があります。課金用メーターは、各メーターより防災センターに通信線が敷設されており、データーが通知されるようになっていますが、後付けされたメーターであるとか何らかの事情で通信線が敷設されていないメーターについては、直読検針と併用してRFタグによる検針を実施して、点検時間を減らすことができるかもしれません。

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まとめ

今回自分がIoTについて知ったきっかけは、RFIDを製造している会社の人と知り合ったことがきっかけでした。1時間ほど話を聞くことができましたが、使い方によってまだまだ多くの可能性を秘めている技術だと思いました。この技術が普及していくトリガーとなるのはやはり価格の様です。もっともっと広まって、広く利用されれば、RFタグの一つ一つが低価格になってさらに広まる見込みとのことです。

私が上に挙げた、ビルメン業界での活用方法は、思い付きのレベルです。現場の皆さんが知恵を絞れば、驚くような業務の革新が起こると思います。

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